息子のひとり暮らしを見送るお母さんの漫画 『君の春』に共感の涙が止まらない…これまで親子で過ごしてきた日々が繊細に描かれています
春は旅立ちの季節。この春から1人暮らしを始めたという人もたくさんいるでしょう。
ツイッターで、にしむらアオさんが公開している漫画『君の春』は、今まさに1人暮らしを始めたばかりだという人はもちろん、進学や就職、上京などで、生まれ育った家を離れた経験があるという人にとって必読の作品。
また子どもがいる方にとっても、自分のことのように心に染み入ってくる作品だと思うんです。
【母から息子へ贈るメッセージ】
『君の春』は、
「君の1人暮らしが決まった」
という、母親のモノローグから始まります。 “君” とは息子のことで、この一言を機に、これまで親子で過ごしてきた日々が走馬灯のようによみがえってくるんです。
【だめだ、泣いてしまう…】
毎日一緒にご飯を食べて、眠り、時には我が子を守る盾になろうと奮闘しては、失敗を重ねてきたこと。
若い頃は子どもが好きじゃなかったけれど、人生でいちばん大切な “君” が生まれてきてくれたことで、価値観が一変したことなどが語られます。
まぶたの裏に浮かぶのは、大好きな “君” がまだ赤ちゃんだった頃、おなかに乗せて昼寝をしていた思い出。
1人暮らしをスタートさせる “君” を見送った後、当時と同じようにカーテンがやわらかく揺れるのを見てしばらく動けなかったと言う主人公の姿に、自分の母、あるいは自分自身を重ねてしまうという人は少なくないはずです。
【リプライ欄も必読です!】
読んでいるうちにみるみる涙がにじんできて、最後のページで完全に涙腺が崩壊してしまう『君の春』。リツイート数は6万7600超、「いいね」の数は23万3000超にまで達しておりまして、
「何気なく読んでみたら涙が止まらなくなりました」
「1人暮らし初日に引っ越し作業を手伝いにきてくれた両親が車で帰っていくのを見送る子供も同じ気持ちです」
「息子側です!これ見てありがとうを伝えに行きました!」
「うちはまだ独り立ちには時間がありますが、その日が来たら泣きそうです」
「息子を膝の上でお昼寝させながら読んで泣いてしまいました。この毎日がいつか宝物になるんだろうなー」
といった具合に、感想コメントも数多く寄せられています。自分の思い出について語る人も後を絶たず、こちらも必読となっておりますよ。
【制作のキッカケを作者の方に聞いてみた】
作者のにしむらさんに、『君の春』を描こうと思ったキッカケを伺ってみたところ、
「おなかの上にのせて昼寝をしていた思い出を形にしたい気持ちは、ぼんやりとあったように思います」
というお答えをいただきました。
こうした何気ない瞬間でも、大切な思い出になりうる出来事は、日常に溢れています。平凡な日常を慈しみ、大切な人をもっと大切にしようと思える作品ですので、みなさんもぜひご覧になってみてください。
参照元:Twitter @nishimura_ao
画像= にしむらアオ used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch