パンテーンが「#就活をもっと自由に」キャンペーンを展開中! 就活生の身だしなみへの本音が紹介されています
先日、東京メトロに乗ったときに車内である広告に目が留まりました。就職活動性らしき女性が描かれたモザイクアート広告だったんですが、そこにはこんなコピーが。
――自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?
茶髪のまま、髪をひとつに縛らず出席しただけで「内定を取り消します」って言われる!? ……そんなバカな!
でも、学生がこんな心配をするのが日本の就活の現状のようです。実はこの広告、そんな社会が少しでも変わるようにとの思いから作られたものなのだとか。
【暗黙のルールがある就職活動】
画一的で、無個性で没個性などと表現されることもある日本の就職活動。現に、黒・紺・グレーのスーツ、目立ちすぎない清潔感あるメイク、髪は長ければ後ろでひとつに、など就職活動時の服装や髪型には暗黙の了解が存在するもの。
学生の中には、そうしたルールに従いながらも、心の中で疑問やフラストレーションを抱えている人も多いのではないでしょうか。
【パンテーンが「#就活をもっと自由に」キャンペーンを始動!】
そこで、学生たちがありのままの姿で自分らしく就職活動ができるようにと「#就活をもっと自由に」キャンペーンをおこなうことにしたのが、P&Gが展開するヘアケアブランド「パンテーン」。
そしてその第1弾として製作されたのが、渋谷駅や東京メトロ線内にて展開されている「就職活動生の“ホンネ”で作られたモザイクアート広告」。私が地下鉄で目にしたのもどうやらこれだったよう。
すでに第2弾としてCM動画が公開されていますが、そこには就職活動に対する学生のホンネがぎゅうぎゅうに詰まっており、見ていて考えさせられるものがあります。
【就職活動生のホンネが詰まったCM動画】
CM動画は、内定式に向かう女性にスポットを当て、一歩踏み出していく様子を再現した内容。
「御社で働きたかったから、似合わないひっつめ髪をしていました」
「みんな同じ髪型は変だと思いながら、自分だけ浮くのは嫌なので合わせていました」
「茶色の地毛を黒に染めていました」
といった、これまでなかなか学生が伝えられずにいたホンネが流れた後、縛っていた髪をほどいて自分らしいヘアスタイルで内定式に向かう笑顔の女性たちが登場します。
サラサラと風になびくロングヘアも、明るい髪色も、ふんわりと巻いた髪も、どれも彼女たちをイキイキと見せていてとっても素敵!
就活だからといって皆を同じ服装・髪型にとどめるのではなく、さまざまな選択肢がある中からTPOや個性に合わせて学生がどんな選択をするのか。もし見るのであればそちらではないでしょうか。
【ひっつめ髪をほどいた就活が当たり前の国に】
パンテーンが全国の就職活動経験者の男女1000人に「就職活動に関する調査」をおこなったところ、就職活動生の81%が「企業にあわせて自分を偽ったことがある」と回答したといいます。だけどそれは学生にとっても企業にとってもよいことはないはず。
とはいえ、学生の方から「自分はリクルートスーツも黒髪もやめて好きな格好で行きます! それを見て評価してください!」というアクションはなかなかとれないもの。自分が就職活動性だったとしても、そんなの恐ろしくてムリ……! だからこそ、企業側のP&Gがこうしたキャンペーンを展開してくれるのは意義があることだと思います。
「ひっつめ髪をほどいた就職活動がこの国の女性の当たり前になりますように」というCMの最後に流れる言葉、ぜひとも採用活動をおこなうすべての企業に届いてほしい……!
私たちができることといえば、まずはインスタやツイッターなどで「#就活をもっと自由に」をシェアすることでしょうか。SNSの力は大きいだけに、ぜひともこのキャンペーンが広く拡散されていってほしいものです。
参照元:パンテーン、YouTube、プレスリリース
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch