【ハマる】たった30分で極上リラックス体験…瞑想だけに特化した専門スタジオ「muon」は雑念から解放される神秘的な空間でした
ここ数年、アメリカ・ニューヨークを中心にブームになっているのが “瞑想” 。スティーブ・ジョブスさんやマドンナさんが実践していることで注目を集め、スパのような高級感あるスタジオや、バスの中で行う移動式瞑想スペース(!)などが人気を集めているといいます。
純粋な瞑想体験ができる場所として2018年6月21日に新宿西口にオープンしたのが、瞑想専用スタジオ 「muon(ムオン)」。
瞑想とヨガを組み合わせたスタジオは他にもあるけれど、「瞑想だけを行う」というのは初耳! 取材案内が来ていたので、さっそく体験してきましたよ~。
【着替えなし&手ぶらでフラッと行けるよ~!】
「muon」は、完全ウェブ予約制。予約は、1時間前までにすることが可能で、キャンセルもセッションの1時間まで行うことができるそう。
着替える必要もないため持ち物は一切不要。本当に “着の身着のまま” 立ち寄れちゃうんです。(※支払いはクレジットカードのみ)
【神秘的なエントランスで気分が高まるっ】
スタジオの中へたどり着く前にまず目に飛び込んできたのは、神秘的なエントランス。
真っ暗な廊下の先に見えるのは縦に伸びた一筋の光で、そのまぶしさに導かれるように入店。すると女性スタッフの方が、南部鉄器で沸かした白湯を提供してくれました。
瞑想に集中してもらうために “口頭での説明はあまり行わない” という、こちらのスタジオ。
白湯をいただきながらパンフレットにひととおり目を通した後は、元フジテレビアナウンサーでアロマセラピストの大橋マキさんが調合したというアロマの香りを嗅いで、心と体のスイッチをオフに。いよいよ瞑想スタジオへと足を踏み入れます。
【なんなんだ…この森みたいな空間は…】
スタジオの中には、スマートフォンや携帯電話といった電子機器は一切持ち込めません。
まさしく “身ひとつ” となって向かった先には、木のぬくもりを感じられる柱がポツポツ立ち並んだ薄暗い空間が現れます。
室内にもかかわらずまるで森の中にいるような感覚に包まれる造りとなっていて、床には座り心地の良さそうなクッションやマットが点在しています。
【「今この瞬間にいること」を実感できるコースを体験】
「muon」には4つの瞑想コースがあるのですが、私が体験したのは初心者向けの「マインドフルネス」というもの。動きや呼吸に注意を向けることで “今この瞬間にいること” を体感する30分間のセッションです。
好きな場所を選んで腰を下ろしたら、セッションが静かに静かにスタート。
大橋マキさんによる柔らかな音声ガイドが流れるなか、軽いストレッチをしながら呼吸を意識。お腹に手を当て、自分の手のひらの温かさを肌で感じることで、 “今この瞬間にいること” を改めて実感します。
【瞑想する→「雑念が浮かびまくる自分」に直面】
セッション中は同じ空間にスタッフの方が1人いますが、好きな場所に座って適度な距離を取れるので、自然とリラックス。緊張することなく、体や頭を瞑想へとシフトできたように思います……が!
いかんせん、雑念が多すぎるわたし。
瞑想中は余計な考えがとめどなく浮かんでは消えていき、自分が “煩悩の塊” だと実感いたしました。しかし絶妙なタイミングで音声ガイドが「雑念は誰にでもあるもの、それを客観視してみましょう」と優しく話しかけてくれるので、心救われる……!
煩悩の塊である自分を今一度見つめ直すことができたのが、今回のいちばんの収穫といえましょう。そしてもうひとつ、呼吸を意識することで “ザワつきがちな心をフラットにできた” ことが、嬉しい発見でした。
【とにもかくにも「空間」が素晴らしい!】
瞑想を家で行おうと思ってもなかなか難しいですし、なによりあの森のような空間を演出することは困難。この空間、リラックス効果が高くって、こりゃお値段次第では毎週のように通ってしまいそうだゾ……!
【今なら自分で値段を決められます】
現在「muon」では、 “お客さんが値段を決める” というユニークなキャンペーンを実施中。オープン日から7月31日までの期間は、1回の受講料を最低1000円から決めることができるんです。
なんでも、瞑想に特化したスタジオというのは、これまでになかった試みで、スタッフの方いわく「いくらにしたらいいのか決めかねてしまった」とのこと。8月1日からはお客さんの声をもとに正式な値段を設定する予定だといいます。
【寝落ちしちゃってもOK★】
ちなみにスタッフの方にどういった人がお客さんとしてやってくるのか尋ねてみたところ、男性と女性がちょうど半々。年齢層は、20代から60代くらいまでいてバラバラなのだそう。
人気のコースはわたしが体験した「マインドフルネス」と、体を横たえた状態で行う瞑想「スリープ&リカバリー<寝>」。特に後者は人気らしく、やっぱり都会は “お疲れモード” の人が多いんでしょうかね……。
いつのまにか眠ってしまう人も少なくなく、実際に “仮眠” がてら訪れる人もいるそうなのですが、それでも全く問題ないということでした。
現代人は忙しすぎて、心を静かにする時間すら取れないのが現状。お寺へ座禅を組みに行くよりハードルが低いと思うので、圧倒的静けさへと没入したいあなたはぜひお試しあれ~!
取材協力:muon
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch