「すべての乳首は平等である」斬新だけど大真面目に作られた “乳首ブラウス” と “乳首ブローチ” の深い意味とは?
ファッションブランド「pretty ugly」の公式サイトにて紹介されていたのは、ジャケットの襟にぽちっと付けてある、ピンク色のまあるい物体。どうやらブローチのようなのですが、これ、なにかに似ているような……?
ほかにもブラウスの胸元にも2つ、同じデザインのまあるい物体がちょこん。このかたち、そしてこの位置、え、もしや乳首をイメージしているの!?
【やっぱり乳首でした】
ブローチの名前は「Free The Nipple Brooch」。素材はフェルトでふわふわしていて、大きな丸の中心に小さい丸がぽつんと付いたデザイン。まあ、どうみても乳首ですね。Free the nipple、乳首を解放せよとのメッセージが込められているようです。
ブラウス「Free The Nipple Shirt」のほうは、あらかじめ乳首をかたどったワッペンのようなものが縫い付けられたデザイン。こちらもなかなかの乳首感。
【どんな思いが込められているの?】
いったいなぜこんなアイテムができたのでしょう? インスタグラムにおける「#FreeThe Nipple」というキャンペーンに、その答えをみることができます。
インスタグラムの規約では、女性の乳首が見えている画像は掲載できません。けれども乳首だけで、男性か女性かを見分けることは難しいもの。「乳首は男女ともに持っているのに、女性の乳首だけが問題になるのはなぜか?」という問いかけが、アメリカを中心に起きています。なぜ、女性の乳首だけが性的なものと見られて規制されなければいけないの? 乳首に自由を(Free the nipple)!
「pretty ugly」を作った3人のメンバー、ジュスティーヌさん、オーギュストさん、ジュストさんによれば、乳首シリーズを作った背景にあるのは「すべての乳首は平等である」という思い。
公式サイトには「多様性を喜びましょう、気まずい話もちゃんと話しましょう」と書かれています。性的なものだから話をやめるのでなく、それがどうして性的なものだと断定されるのかということもきちんと議論しようよ、ということでしょう。
ブローチの色には、あえて女性らしさの象徴とされがちなピンク色をチョイス。性的かどうかを判断してきたのはおもに男性である、ということもおそらくは意識してのことでしょう。
【考え方には賛同!……でも付けるには勇気が必要】
ポップでキュート、女性の強さをきっちりと主張できるアイテム……だけど、日本ではまだちょっとハードルが高すぎるっ。日本だとたぶん、男性の乳首も公共では歓迎されないと思うし……。いや、でも、その考え方にはまったくもって同意でございます。
強いメッセージ性のなかにも遊び心を感じる乳首シリーズは、実際に購入することができます。我こそはというあなたは、迷わずゲット! 詳細については、参照元のサイトをチェックしてみてくださいね♪
参照元:pretty ugly公式サイト、Instagram、Bored Panda、metro
参考リンク:the guardian
執筆=田端あんじ (c)Pouch