【花粉が限界だ】使い捨てマスクを洗ってみた
花粉症シーズン真っ只中ですが、世はコロナウイルス対策でマスク不足……。
花粉症にくわえて、ハウスダストアレルギーがひどい私。衣替えでクローゼットを整理したいけど、ホコリを吸い込むと喉が痛くなったり、熱が出ることもあります。
2020年3月4日、全国マスク工業会が「使い捨てマスクは洗うと機能が落ちるので再利用は勧めない」という指針を発表したと、各社で報じられました。同時に「どうしても再利用したい場合は」という条件つきで、マスクの正しい洗い方を紹介しています。
手元にあるマスクはもう残りわずか。背に腹は変えられないので、実際に不織布の使い捨てマスクを洗ってみることにしました。
【1日つけたマスクの化粧品汚れは落ちるのか?】
紹介されているのは、洗面器に中性洗剤を入れてやさしく押し洗いし、乾燥機は使わずに乾燥させるという方法です。1日使ったマスクで、実際にやってみたいと思います。
マスクの内側には、ファンデーションやチーク、口紅の汚れがしっかりついていました。(お見苦しくてすみません!)
化粧品の汚れって頑固だし、完全には落ちなさそうだな……と思いつつ、半信半疑で洗ってみます。
【マスクを押し洗いすると真っ白に】
まず洗面器にぬるま湯をはって、ほんの少量の中性洗剤を入れます。
その中で汚れたマスクをやさしく押し洗いすると……。
なんと、すぐにファンデーションの汚れが落ちて、マスクがまっ白に。
赤い口紅がついている部分も、軽くこするとほとんど落ちてしまいました。
ここまで約1〜2分。軽くこすっても、マスクが破れるようなことはありませんでした。マスクは新品のような白さです。
その後、丁寧にすすぎをくり返して、タオルやキッチンペーパーで挟んでマスクの水気を切ります。マスクの形もくずれたりよれたりしていません。
洗剤の汚れを落とす力の強さと、マスクの丈夫さに思わず感心してしまいました。
洗い終わったら、室内の風通しのいい場所で洗ったマスクを干します(外に干すと花粉がつくので)。ちなみに、タオルで水気を切った時点で、マスクはほとんど乾いていたので、乾かす時間はそんなにかかりませんでした。
【洗ったマスク、実際に使ってみた感想は?】
乾燥させたあとのマスクの見た目はまるで新品のよう。言われなければ使用済みとはわからないレベルです。
さて、気になる使用感ですが……。ゴムが伸びたり、不快な匂いがしたりすることもなく使えました。
ただ、すすぎをしっかりしても、ほのかに洗剤の香りが残っています。鼻に近い場所につけるので香料が苦手な人は無香料の洗剤を使うなど工夫が必要かも。
また、何度かマスクを洗って実験してみたのですが、洗うときにもみ洗いすると、マスクの繊維が毛羽立って、鼻がムズムズしてしまいました。洗うときにゴシゴシするのは避けたほうがよさそうです。
とはいえ、これはあくまでも応急処置です。汚れは落ちるにせよ、使い捨てマスクは本来「再利用」を想定したものではないという点には留意が必要だと思います。1日も早く、マスク不足が解消されることを願うばかりです。
執筆:御花畑マリコ (c)Pouch