ノラ・ジョーンズ ×『めぞん一刻』のMVがまるで短編映画のよう… 五代くんと響子さんの恋のゆくえと曲の世界観が重なります
女性ジャズシンガーのノラ・ジョーンズが、2020年10月16日にアルバム『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』のデジタル・デラックス・エディションをリリースしました。
これに伴い、収録曲「アイム・アライブ」の公式MVが公開されたんですが……なんと高橋留美子さんの名作漫画『めぞん一刻』とのコラボになっているではないですか~っ!!!
これがホロッと温かな気持ちにさせられる、とっても素敵な仕上がりになっているんです。
【響子と五代の恋のゆくえを1曲で表現】
MVは、「アイム・アライブ」のメロディーに乗せて『めぞん一刻』の漫画のコマがどんどん流れていくというスタイル。
漫画のストーリーに沿って、アパート「一刻館」の管理人・音無響子と住人である五代裕作の出会いから結ばれるまでが描かれています。
といっても漫画は全161話と長い作品のため、MVではダイジェストになっているんですが、コマの選び方や編集の仕方が本当に上手!
響子さんと五代くんの恋の進展に焦点を当てることで、響子の心の動きや変化がすっと入ってくるんです。
【歌詞や歌声もバッチリとハマってる!】
そしてこの映像に、ミディアム・テンポのピアノのメロディーと、優しく包み込むようなノラの歌声が本当にマッチしてる……!
この曲の歌詞に描かれている「いろんな葛藤を抱えながらも生きていく」というテーマも、最愛の夫を亡くして未亡人となりながらも、アパートの住人たちや五代と出会い、前向きに進もうとする響子の姿とリンクします。
「生きている人達が、だんだん私の中にはいってきている」
「ひとつだけ、約束……守って……。一日でいいから、あたしより長生きして……」
「惣一郎さん……あたしがこの人に会えたこと、喜んでくれるわね」
といった作品中の名言もしっかりと収録。4分ほどの動画ながら、まるで1つの短編映画でも観ているかのようで、最後にはほろりと涙がこぼれそうになっちゃいました。
【国境を超えた素敵なコラボレーション】
ノラ・ジョーンズと『めぞん一刻』、両者の世界観が見事に重なり合った「アイム・アライブ」MV。心にぽっと灯りがともるような、温かな感動が広がるコラボレーションになっています。
ジャズ・レーベル「ブルーノート・レコード」のYouTubeチャンネルでプレミア公開中ですので、ぜひご覧になってみてください。
参照元:YouTube、NORAH JONES
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch