絵画みたいな刺しゅう作品を生み出す職人技がすごい…繊細な色づかいと立体的な質感に魅入られてしまいます
ロシアの港湾都市サンクトペテルブルクを拠点に活動する刺しゅうアーティスト、ヴェラ・シムニア(Vera Shimunia)さんは、色鮮やかな風景を絵画のような刺しゅうに落とし込むことができるスゴイ人。
インスタグラムでその全貌を確認することができるのですが、色・色・色の洪水!という感じで、とてもメルヘンチックな世界観なんです。
色のグラデーションをはじめ細部に至るまで驚くほど精細なのに、独学で習得した技だというのだから、その才能とセンスに脱帽するほかありません。
【続けるきっかけを作ってくれたのは「好きな男の子】
とにかくやってみようと思い立ち、実際に刺しゅうしてみたところ周囲から良い反響があったというのが、刺しゅうアーティストとしての “スタート地点” 。
海外サイト「Bored Panda」によると、当時好きだった男の子から「それ君が作ったの? すごくいいよ!」と褒められたことがきっかけで刺しゅうを続けてみようと思ったというのだから、なんとも可愛らしいではございませんか~!
【「欲しい!」という人から問い合わせが来るように】
制作スタートから約半年後、作品をインスタグラムを通じて発表するようになると、今度はフォロワーたちから「(作品を)買えますか?」という問い合わせがやってくるように。
売らない理由がなかったというシムニアさんは、その後ショッピングサイトEtsyにショップ「Shimunia」を立ち上げて、商品として販売するようになりました(現在は販売中止中)。
【こういう空の色、あるよね】
制作期間は難易度によって異なり、短いものでは3日、長いものでは1カ月ほど。
空に雲、木々に花々など、雄大な自然がモチーフとなっているため、作品を構成する色合いも実に繊細。自然の中にしか存在しえない複雑な色まで再現しようとしている姿勢が、ひしひしと伝わってくるかのようです。
面白いのは立体的に作られている点で、特に雲がモリモリとせり出してくる様子は圧巻! いつか見た空の色を思い出すよう。
【サイズは小さいのにスケールが大きい】
作品自体は手のひらサイズで非常にコンパクトなのですが、実際の大きさ以上の存在感やスケールが、ひとつひとつの作品に秘められてるように感じるのもヴェラさんの刺しゅうの魅力。
1度見始めたら、スクロールする手が止まらなくなること必至です。絵画のような作品世界に、心ゆくまで浸ってみてはいかがでしょうか♪
参照元:Instagram @shimunia、Etsy、Bored Panda
執筆=田端あんじ (c)Pouch