すべての女性よ、パワフルであれ! プラスサイズ&ムダ毛&セルライト万歳な水着ブランドが世界から注目されています
ダイバーシティー(多様性)を大切にするようになった昨今。2018年9月、歌手のリアーナさんが手がけるランジェリーブランドが、ファッションショーにさまざまな体型や年齢の女性たちをモデルとして起用して、世界中で称賛されました。
2010年にスタートしたアメリカ・ニューヨークに拠点を置くスイムウェアブランド「Chromat」も、多様性に重きを置いていることで知られており、さまざまな体型のモデルをショーや広告に起用しています。
サイズ展開も3Xまでと幅広く、革新的な方針とデザインによってたくさんの女性たちから支持されている同ブランド。今年2018年夏には「プール・ルール(Pool Rules)」と称して、プールサイドでありがちな思い込みや偏見に真っ向勝負を仕掛けるキャンペーンを展開し、大きな話題になりました。
【プール・ルール10か条】
「プール・ルール」キャンペーンで提唱されているのは、 “社会的に烙印を押されている物事からの解放” 。そこには、以下のような10か条が掲げられています。
1. 『不寛容』は受け入れられません
2. 『何を食べているか』で人を判断するのは禁止です
3. 年齢制限はナシ!
4. 傷跡もストレッチマークも歓迎です
5. 体毛はすべてOKです
6. 障害の有無は関係ありません
7. 『彼』でも『彼女』でも、呼ばれたい呼称を尊重しましょう
8. セルライト万歳!
9. LQBTQも、人前でイチャイチャすることも、制限しません
10. 体型を取り締まるのは禁止です
これまで、プールサイドで暗黙の了解とされてきた「見せてはいけないもの」や「やってしまいがちなこと」を打ち破る10か条。
制限を全部取っ払ってありとあらゆる年齢や多様なボディーサイズを肯定するのはもちろん、傷跡やストレッチマーク、セルライト、体毛、さらには障害までをも受け入れて、自分の身体をポジティブにとらえてほしいというメッセージです。
そして同様に、自分以外の誰かに対しても、その多様性を認めて受け入れてほしいという思いが込められています。
【従来からある価値観を壊し、再考してゆく】
今回のキャンペーンでChromatとタッグを組んだプロモーターのジェニファー・ダシルヴァ(Jennifer Dasilva)さんは、海外サイト「Glamour」に対し、「従来からある “プール・ルール” を変え、真にインパクトのあるものを創造することを目標としている」と語りました。
また、同ブランドを立ち上げたデザイナーのマクラーレン-トラン(Becca McCharen-Tran)さんも、「ファッションと “ビキニボディー” という概念を再考したい」とコメント。
ありきたりなセクシーさや、自分の体に引け目を感じて無意識のうちに「好きなスイムウェアを着たい」という思いを抑えてきた女性を解放したいという、強い意志が感じられました。
【カラフルでスポーティーな水着がそろっています♪】
そのキャンペーンのとおり、「Chromat」の公式インスタグラムにはさまざまな体型や肌の色を持った女性モデルたちが登場しておりまして、セルライトや傷も隠さず見せているところが印象的。
堂々とした表情からはファッションを愛する気持ちとみなぎる自身を感じられて、見ているだけでも勇気をもらえます。
また赤に青にピンクと、比較的ビビッドな色が並んだスイムウェア自体も、スポーティーで取り入れやすそう! 安価なものだと約1万2000円からそろっています。
パワフルな理念だけではなく、デザインも素敵なChromat。ぜひチェックしてみてください。
参照元:Chromat、Instagram @chromat、Glamour
執筆=田端あんじ (c)Pouch