それでも結婚式をあげたい…! 洪水で教会が浸水しても結婚式をどーーしてもあげたかったカップルが話題になっています
教会のバージンロードを静々と歩くのは、純白のウェディングドレスに身を包んだ花嫁。愛しい花嫁がやってくるのを待つ花婿、両脇でその様子を見守る多くの招待客たち……と、ここまでは至って普通の光景なのですが……。
唯一普通じゃないのは、みんなの足元。
教会の床は水浸しというレベルを超えた “浸水” 状態で、足首よりやや上のほうまで濁った水がひたひたの状態だったんです。あの、これ、まさかとは思うけど演出じゃあないよね!?
【モンスーン×台風=洪水発生】
実は、教会が水浸しになった原因は洪水でした。海外サイト「NDTV」によると、花嫁のジョベル・デロス・アンジェルス(Jobel Delos Angeles)さんが7年間付き合った恋人との結婚式の当日、フィリピンでは南西モンスーンと台風 “ヤギ” が直撃。
首都マニラとその近隣エリア、さらには花嫁と花婿が暮らすブラカ湾の自治州にまで洪水被害が及んだといいます。
【招待客は裸足で出席】
そんな中で結婚式を強行するとはなかなかのツワモノですが、ジョベルさんの伯母がフェイスブックに投稿した動画や写真を観るかぎりでは、2人ともとっても幸せそう。
ドレスもタキシードも水浸しだし、滑って転ばないよう出席したゲストは裸足だったらしいし、光景としてはかなり異様なのですが、教会内はハッピームードに包まれていたようなんです。
【「延期」は選択肢になかったようです】
ジョベルさんはAFP通信のインタビューに対し、「洪水や大雨くらいではわたしたちを止めることはできない。だって結婚は1度きり、延期になんてできると思う?」とコメント。
予定どおり愛する人と式を挙げられたことを喜んでいたようで、重くなったドレスを引きずりながら、「わたしは今レッドカーペットを歩いているのよ」と自分自身に言い聞かせていたといいます。
【娘の洗礼式も一緒に決行】
なお挙式当日には、花嫁と花婿の間に生まれた生後5カ月の娘の洗礼まで行ったようで、やっぱりツワモノ~! 彼らの住む地域では洪水が起こりやすいそうで、そのたびにいちいち延期していたらキリがないという意図があるのかもしれませんが、あまりのタフさにびっくり。
しかし結婚生活の最初からふたりで困難を乗り越えることができたのだから、きっと今後も末長く仲良く暮らしていけることでしょう。改めて、ご結婚おめでとうございま~す!
参照元:Facebook、NDTV
執筆=田端あんじ (c)Pouch