「救急車でコンビニに立ち寄って飲料水を購入することもあります」名古屋市消防局が理解を求めるつぶやきを投稿→応援&感謝の声がネットに溢れる
連日、常軌を逸した暑さが続いていて、熱中症で病院へ運ばれる人が後を絶ちません。全国の救急車がフル稼働している2018年7月26日に、名古屋市消防局が異例のツイートをして大きな注目を集めています。
そのつぶやきには、猛暑の影響で救急出動が急増していること。通常より救急隊を増やして対応しているが、1日の出動が22件になった隊もあることなどがつづられており、異常事態であることが伝わってきます。
しかしもっとも気になるのは、そのあとに書かれたメッセージだったんです。
【異例のツイート内容とは?】
名古屋市消防局がつぶやいたメッセージは、次のとおり。
「出動が連続し消防署に戻れない時は、救急車でコンビニ等に立ち寄り飲料水等を購入する場合があります。その際も、出動態勢は維持していますので、ご理解をお願いします」
2017年には消防車で飲食店に立ち寄った消防隊員に対しクレームが入ったことが問題になっていましたし、おそらく今回のつぶやきは、この出来事を意識したものと思われます。わたしたちが知らないだけで、こういった類のクレームが日常的に届けられているのかもしれません。
【応援&感謝を伝えるメッセージがたくさん寄せられています】
つぶやきはたちまち話題となって、リツイート数、「いいね」の数ともに3万1000超にまで及びました。コメントもたくさん寄せられていて、
「えー!! 飲んでください、飲んでください!! いつも、暑い中お疲れ様です。コンビニとかで身体冷やして休むのだって、大切!」
「ここまで事情を説明しなければならない事態が、足かせとならぬよう任務して下さいませ。お疲れ様です」
「これ絶対ダメって言う人は救急隊員を殺す気かって思います。たとえ忙しくても水分補給等は大事です!」
「緊急車両がコンビニに入ったら、駐車場スペースを空けてあげよう」
「一部の理解無き市民に心痛めることもあると思いますが、消防署に携わる皆さんのおかげで私達は安心して119に電話ができるのです。みなさんのおかげで助かった命もたくさんあります」
「飲んでください。仕事するのに必要なことをしているだけじゃないですか。全てのクレームに誠実な対応する必要があるというのは、クレーマーだけの言い草です。仕事の邪魔は無視してください」
といった具合に、消防署で働くみなさんを応援したい! という気持ちが伝わってくるものばかり。それと同時に、「いつもありがとう」という感謝の気持ちを伝えるメッセージも、数多く見受けられました。
【ここまで言わなければならないなんて…】
寄せられたコメントにもありますが、わざわざここまで説明しなければならない事態になっているということを、わたしたちも重く受け止めなくてはならないのかもしれません。
救急車がコンビニに立ち寄ることが当たり前の世の中になるよう、 ただただ願うばかりです。
参照元:Twitter @NagoyaShobo
執筆=田端あんじ (c)Pouch