岡崎体育の新曲がカオスでラウドで切ないロック! と思いきや突然 “着ぐるみ” が登場し、ワニが仲間はずれに…
“ミュージックビデオあるある” がてんこ盛りのMV『MUSIC VIDEO』で一躍その名を世に知らしめた岡崎体育さんが、2017年5月11日に新作MV『感情のピクセル』を公開。16日の時点でYouTube再生回数169万回超えと、大人気になっているようです。
岡崎さんが今回タッグを組んだのは、岡崎さんいわく “最強コンビ” 、『MUSIC VIDEO』をともに制作した映像監督の “寿司くん” 。おふたりは同作で「第20回文化庁メディア芸術祭」の「エンターテインメント部門 新人賞」を受賞しています。
『MUSIC VIDEO』がめちゃめちゃ面白かっただけに、新作も期待せずにはいられないっ。さて一体どんな仕上がりになっているのでしょうね?
【フツーにロックしてるじゃん!】
薄暗い倉庫のような場所から聞こえてきたのは、骨太かつ激しいギターリフ。バンドのセンターでボーカルを務めるのはもちろん、岡崎さんです。
序盤から「もうすぐ面白いことをやるはず……!」とワクワクしながら鑑賞していたわたしでしたが、音楽といい映像といい何もかもがかっこよすぎて、ラウドロックの王道といった印象。いい意味で拍子抜けしてしまいました。なにこの曲、フツーにカッコいいんですけども~!
【制作陣がゴイスー】
それもそのはず、楽曲の編曲を手掛けているのはオルタナティブ・ロックバンド「Pay money To my Pain(ペイ マネー トゥー マイ ペイン、略してPTP)」の元メンバーで作曲家のパブロ(PABLO)さんだというのだからめっちゃ豪華です。そりゃ音がゴリゴリなわけだわ。
【途中からおかしな感じに】
このままずーっとカッコイイ感じで終わるのかと思いきや、サビ部分から突然 “岡崎節” が顔を出してくるから目が離せませんし気を抜けません。
切なげにシャウトする「どうぶつさんたちだいしゅうごうだ わいわい」というフレーズ。そして画面が切り替わったと思ったら、出てきたのはウサギさんやゾウさんなどの着ぐるみ。
みんなで仲良く草原でダンスを踊っておりまして、そのとき流れる歌詞は「みんなでたのしく うんぱっぱのぶんぶん おなかぽんぽんぽんのやっほー」……いやはや不意打ちでした。しかもこのフレーズ、やたらと耳に残るんですけども。
【そうそう、この感じこそが岡崎さんなのよ】
その後もクスッと笑える歌詞や演出を要所要所に盛り込んでくる、岡崎さん。
「過去を消し去るように疾走れ(はしれ)」というありがちな “当て字” 歌詞、「風の色はもう見えないけど 前までは見えてた」と歌ったすぐあとに入る「 怖っ」というツッコミ。トランシーバーから聞こえてくる音声に対し、「何て?」と再びツッコミ……。
ふと気がついたらサビ部分の “動物パート” にいつのまにかワニさんが登場してるし、 ワニさんずーーーーっと仲間はずれにされてるしで、笑ったり切なくなったりと感情が忙しいことこの上なし。もうね、完全にカオスですわ。
謎展開だけど唯一、音だけは終始カッコいい。こういった絶妙バランスは、岡崎さんならではですっ。
【とにかく最後まで見て、クセになるから…!】
最終的に頭に残るのは、音のカッコよさと「うんぱっぱのぶんぶん」という歌詞、そしてワニさんに対する深い同情心。注目すべきところがありすぎるMV『感情のピクセル』を、それではさっそくご覧になってみてくださーい!
参照元:YouTube
執筆=田端あんじ(c)Pouch