ニューヨークの女性寿司職人が握るお寿司が美しい! 繊細な盛り付けで本格江戸前寿司を握っているよ
日本にも女性の寿司職人は存在しますが、全体で見るとその数は、ごくごく少数。世界に視野を広げても、同じことが言えるようです。
海を渡ったアメリカ・ニューヨークで活躍しているのは、ニューヨークでも珍しい女性寿司職人のウーナ・テンペスト(Oona Tempest)さん。25歳という若さで、「Sushi By Bae」というお店のヘッドシェフを務めています。
このお店では本格的な江戸前寿司を90分のおまかせコースで提供してくれるらしいのですが、ウーナさんが握るお寿司の美しいこと! 小ぶりで繊細できらめくようなつや感があって、盛り付けも芸術的なのです。
【元々は寿司職人志望ではなかった!】
テンペストさんの元々の夢はアーティストで、ニューヨークのアートスクールを卒業。
寿司職人になったのはほんの偶然でしたが、きっと運命。ニューヨークの寿司店「Tanoshi Sushi Sake Bar」でウエイトレスをしていた友人から「店を手伝ってほしい」と誘われたことが、大きなきっかけだったのだそうです。
【はじめから「筋が良かった」ようです】
店に勤めたとき、ウーナさんはすぐに完璧な寿司を握ったといいます。その後はヘッドシェフを務めていた日本人寿司職人のオグマトシオさんと師弟関係を結んで、寿司の歴史や魚の味について学んでいったとのこと。このときの経験がテンペストさんの情熱に火をつけて、現在のキャリアへと導かれていったんですって。
元々はアーティスト志望だったというウーナさんの芸術的なセンスが、おまかせコースの料理や、お寿司に存分にいかされているような気がします。
【寿司はアートに通ずるものがある】
寿司職人という職業が、女性が活躍しにくい分野だったため、大変なことも多かったというウーナさん。しかし努力の甲斐あってか、2016年にはわずか23歳で、「ザガット・サーベイ(Zagat Survey)」が選ぶ30歳未満のトップシェフ30の1人に選ばれました。
職人でありながらも根っからのアーティストであるテンペストさんは「熟練した寿司職人は熟練したグラフィックデザイナーであり、カウンターの中で寿司を握ることはパフォーミングアートである」と考えているのだそう。
インスタグラムにはウーナさんが描いたイラストも公開されているのですが、大好きだという魚の絵がいっぱい。寿司と魚とアートをこよなく愛するウーナさんが握ったお寿司を、1度でいいから食べてみたいものですね!
参照元:Sushi By Bae、Instagram @sushibybae、Instagram @oonatempest
執筆=田端あんじ (c)Pouch