まるで「写ルンです」のような写真ができるアプリ「Huji Cam」を使ってみた / 古ぼけた色あいとややピンボケの画像から溢れ出る90年代感がスゴイ
不思議な光の映り込み。チープなレンズによって生まれる、写真の歪みや明度、彩度の変化。フィルムを現像しなければ、そもそもどんな写真が撮れたのかもわからない……。
90年代に大人気だった使い捨てカメラ「写ルンです」は、そんなふうに不便で、予想不可能で、同時に仕上がりを待つワクワク感のあるカメラでした。どんなに便利な時代になっても、アナログの良さみたいなものは、やっぱりありますよね〜。
なんと、その撮り心地、ワクワク感をまるっと再現して楽しめるiPhoneアプリがあるんです。インスタなどで人気急上昇中のカメラアプリ「Huji Cam」です☆
【「写ルンです」は今も人気アイテム!】
iPhoneどころかカメラ付き携帯電話すら存在していなかった時代、誰もが一度は購入したであろう使い捨てカメラ「写ルンです」。これ、現在もちゃ〜んと販売されております。
撮影時の細かな調整や、撮ってすぐの確認ができないなどの不便さもありますが、そのアナログ感がかえって不思議な味わいを生み出すことから、最近では人気が再燃しているんですって。水中対応のハイブリッド型まであるらしい!
とはいえ、やっぱり撮った写真はすぐに見たい。LINEで送りたいし、Twitterやインスタにもアップしたいし……。ですよねですよね〜。わかりますとも!
だからこそ、そんなワガママをまるっと叶えてくれるiPhoneアプリ「Huji Cam」をご紹介させていただきたい!
【アナログ風の写真が撮れる「Huji Cam」】
1998年のように……というキャッチコピーのついたiPhoneアプリ「Huji Cam」。使い方は至ってシンプルで、アプリを起動したら、画面右下の丸いボタン=シャッターを押すだけです。もしフラッシュが必要なら「Flash」ボタンを押してください。
ファインダーちっちゃ! と思われるかもしれませんが、ガイドのイラストにあるようにファインダーをのぞき込めば、普通にiPhoneカメラで撮影するときのような画面に変わるのでご安心くだされ☆
カシャ! っと撮ると、フィルムのイラストが表示され、また撮影画面に戻ります。先ほど撮った画像は、右上の「Lab」ボタンから確認できます。加工済みの写真が並んでいるので、一覧の中から気に入ったものを選択して保存するだけ。
古ぼけた色あいとややピンボケの画像から溢れ出る、なんとも言えない90年代感……こりゃ〜まさしく「写ルンです」風!!
インストールした直後から、特にあれこれ設定しなくても、いきなりそれっぽい写真が撮れてしまいます。ね、簡単でしょ!
【写真加工の設定項目は2つだけ】
多くの写真アプリと違い、「Huji Cam」の加工は原則アプリ任せです。一般的な写真加工アプリのように、フィルタやフレームなどを自分で選ぶ必要はありません。
写真加工に対して設定できるのは「ランダムな光の効果のオンオフ」「日付スタンプのオンオフ」この2つだけ。あれこれ試して自分好みの加工方法を探らなくても、いきなり使い始められるのが嬉しい。
ただ、日付スタンプの初期設定が「98年代」になっています。ここは好みが別れるところかも。気になる方は、あらかじめ「Lab」から「現在」や「なし」に変更してくださいね。
【普通に撮った写真とくらべてみたよ!】
さて、実際「Huji Cam」で撮るのと普通に撮影するのでは、どのくらい仕上がりが違うのか。たまたま「フジの花」がキレイに咲いているのを見かけたので、撮影して加工前後を比べてみましたよ! Hujiだけに!
パッと見て明らかに違うのは、その色味です。普通にiPhoneで撮影した写真に比べて、「Huji Cam」の加工写真は全体的に色が濃くなっていました。青と赤が特に強調されているのかな?
そして、写真の外側に行けば行くほど、色ズレやボケ、歪みが起こっているのがわかります。レンズを通して起こる歪みがちゃんと再現されてるんですねえ!
また、光が差し込む加工はランダムなので、場合によっては光が被写体にガッツリかぶってしまうことも。
でも、それもまた雰囲気が出てイイ! 予測不能なところも含めて「写ルンです」風の味わいとして楽しめてしまうのが「Huji Cam」の魅力です。
【課金もアリかも!】
iPhoneApp「Huji Cam」は、基本無料で使えます。普通のカメラとして撮影して仕上がりを楽しむ分には、無料のまま使っても何の問題もありません。
ですが、120円課金すると
・アルバムからの写真インポート(後から加工できる)
・撮った写真の即時アルバム保存
・撮った写真の加工前の状態保存
・アプリ内への保存の有無を設定
という最強の4機能が開放されます。それを知った私は、アッサリ課金しちゃいました。
試しにインポート機能を使ってみたところ、日付スタンプに関しては加工日ではなく「その写真を撮った日付」をちゃんと採用してくれます。優秀! 缶コーヒー1本分だと思って、気に入った方には課金もオススメです。
そんなわけで、はちゃめちゃ簡単で楽しいiPhoneApp「Huji Cam」のご紹介でした。皆さんも、味のある写真をバッシバシ撮ってくださいね♡
参照元:App Store 「Huji Cam」
撮影・執筆=森本マリ (c)Pouch