「白菜の黒いブツブツ」ができる理由を描いた漫画がツイッターで話題に / 病気や虫食いじゃないので安心して食べられます
冬の代表する野菜といえば、なんといっても白菜! 鍋の具としては欠かせませんし、とろとろに煮込んだものをパクっとほおばると、甘みがじゅわっと口いっぱいに溢れて、それだけで幸せな気持ちになります。
みんなが大好きな白菜の表面にはときどき、「黒いブツブツ」が表れていることがありますよね。
今回、ご紹介するのは、イラストレーターの祭さん(@hohoho09261)がツイッターで公開したそんな白菜の「黒いブツブツ」にまつわる漫画作品。
【「黒いブツブツ」に関する漫画がツイッターで話題に】
あの「ブツブツ」を「病気ではないか?」と勘違いしてしまっている方もひょっとしたら少なくないのかもしれませんが、心配はご無用! 実はアレは、単なる生理障害らしいのです。
ところが、祭さんが野菜卸の会社に勤めていた頃は、毎年冬になると「白菜の黒いブツブツ」に対するクレーム電話や返品の申し出がひんぱんにあったそうなんです。
白菜の表面が白いから余計に目立つし、一見すると虫がついているようにも見えるしで、不安に思う気持ちもわからなくはありません。
しかしあの「黒いブツブツ」の正体は「ゴマ症」と呼ばれる生理障害で、その原因は「石灰の肥料」とのこと。出荷までの間に低温などのストレスにさらされると、黒い斑点が出ることがあるらしいんです。つまり「黒いブツブツ」は、白菜たちが頑張った証ってこと!
【「黒いブツブツ」があったほうが甘みがある、という説も!】
JA長野県「いいJAん! 信州」のウェブサイトにも「ゴマ症」に関する記述はあって、その原因はおもに肥料に含まれる「チッソ過剰」とのこと。栽培時や収穫後の環境でストレスを受けると、褐色の色素を作る酵素「ポリフェノールオキシダーゼ」が活性化してゴマ(黒いブツブツ)が現れるらしく、「少しゴマがあるくらいの方が甘みがある」ともいわれているんですって。
というわけで、「黒いブツブツ」を嫌う理由はないみたいです。もし見つけても気にせずにもりもり食べて、冬の味覚・白菜を大いに味わい尽くしちゃいましょう♪
参照元:Twitter @hohoho09261
参考リンク:いいJAん! 信州、南佐久野菜協議会 JA全農長野 野辺山駐在所
画像=祭 used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch