【熊本地震から1年】熊本から福岡市動物園にやってきたウンピョウ / 避難当時や現在の様子などお話を聞けるイベントが開催されます
2016年4月14日以降、熊本県および大分県で相次いで発生した大型地震「熊本地震」。あれからもうすぐ1年が経とうとしています。
熊本地震により施設被害を受けた熊本市動植物園からウンピョウを受け入れて、飼育を継続しているのは、福岡市動物園。2017年4月14日と16日にウンピョウの動物ガイド「熊本市動植物園からやってきたウンピョウのおはなし」が開催されるようです。
【ウンピョウたんに会いに行こう♪】
開始時刻の13時30分までに福岡市動物園のウンピョウ舎の前に集まれば、誰でも参加、観覧することが可能。こちらのイベントでは、熊本市動植物園から避難してきた当初のこと、そして現在のウンピョウの様子について聞くことができるのだそう。
話を聞くだけでなく、飼育員によるエサやりなども間近で見ることができるようなので、お近くの方は足を運んでみるといいかもしれません。
【ウンピョウってどんな動物なの?】
それはそうと、ウンピョウってどんな動物なのでしょう? コニカミノルタのウェブサイト「絶滅危惧動物図鑑」によれば、ウンピョウはネコ科の動物で、その中でも特に木登りが上手。名前にヒョウとついてはいるけれど、まったく別の仲間なのだそうです。
漢字では「雲豹(うんぴょう)」と書き、雲を思わせる毛皮の模様が名前の由来。しかしこの美しい毛皮が人間に狙われてしまい、自然と数が減っていったとのこと。ウンピョウが多く暮らす森の破壊も進んでいて、このまま何も手を打たなければ絶滅してしまう……と危惧されているんですって。
【別の動物園でも動物ガイドが開催されるよ】
福岡市動物園によれば、熊本地震にともなって到津の森公園にアムールトラ、大牟田市動物園にユキヒョウが移動。ウンピョウ同様、現在も各園で、継続して飼育が行われているのだそう。両園でも4月中に動物ガイドが開催されるらしく、こちらも見逃せません。イベントの詳細については、福岡市動物園の公式サイトを参考にしてみてください。
あのとき被災したのは、人間だけではない。当たり前のことですが忘れがちなこの事実を再び思い起こさせてくれる、各動物園による動物ガイド。動物たちの現在をその目で確かめるべく、出かけてみてはいかがでしょうか。
参照元:福岡市動物園、Instagram @fukuokazoo、絶滅危惧動物図鑑
執筆=田端あんじ(c)Pouch