マルコメの新CM『母になれば篇』を見てみたら…お母さんに会って「あのときはごめんなさい」と言いたくなりました
心にじんとくるストーリーで知られる「マルコメ料亭の味」のCMシリーズ。「料亭の味 無添加 母になれば篇」が、2017年4月6日より公開されました。
アニメで世界観を伝えるCMシリーズの第5作目となるこちらには、毎日家族のために忙しく働くお母さんと、そんなお母さんをちょっぴり疎ましく思っている思春期の娘が登場します。
お母さんのようにはなりたくない。そんなふうに思っていた娘が、やがて妊娠しお母さんという立場になったとき、ようやくお母さんの偉大さに気がつく。主人公の “娘” に対しシンパシーを感じる方も、おそらく少なくないことでしょう。
【この心情、思春期あるあるかも…】
美容院も半年に1度しか行かないし、洋服を買っているところも見たことがない。いつも家族が1番で、自分のことは後回し。毎日家事を完璧にこなし、疲れていても具合が悪くても家族のためにご飯を作る。
そんなお母さんに、主人公は心の中で言うのです。「そんな毎日の、なにが楽しいの?」
しかしお母さんのようになりたくないと思っていた娘は、成長し、お母さんのようになりたいと思うようになります。お母さんのように、家族を1番に考えられる “お母さん” になりたい、と。
【ふと、自分の母のことを思い出す】
わたしの母もこのCMに出てくるお母さんのように、掃除洗濯料理とソツなくこなし、いつだって家族のことを最優先に考えてくれる人。具合が悪くても決して手を抜かずに毎日のご飯を作ってくれる、そんな人です。
仕事もしているにもかかわらず、笑顔で頑張る母親のことを、10代の頃までは「大変だな」とすら思っていませんでした。なぜなら母が家事をやるという光景を当たり前のこととしてとらえていたから。
全く当たり前じゃないし、手が空いている誰かがやればいいだけのことなのに、そのことに気づこうともしなかった当時の自分を恥じています。ギリギリで踏ん張っていることに全く気がついてあげられなかったことを、今でも後悔しているのです。
【今ならお母さんの大変さがよくわかる】
お母さんは家族の太陽でなければならない。これは多くの人が思っていることだろうし、当のお母さんたちも多かれ少なかれ、そう感じているのではないでしょうか。だから子どもに余計な心配をかけさせたくなくて、辛いとか、もう限界だとか、弱音を吐けないでいるのではないかなぁ。
お母さんだって1人の女性だし、決して完璧な人間ではないのにね。周囲の友達がお母さんになって、彼女たちから生の声を聞くと余計に、世のお母さんたちのことが心配になってしまいます。
【お母さん、ごめんなさい】
もしもわたしがこのCMの主人公だとしても、やっぱりお母さんは偉大だと思うでしょう。主人公のように、心の中で「ごめんなさい」と謝るでしょう。だけどその「ごめんなさい」は、「お母さんになりたくないだなんて思ってしまってごめんなさい」ではなく、「全部1人でやらせてしまってごめんなさい」。
わたしは「料亭の味 無添加 母になれば篇」を見たことで、お母さんのことを思いやってあげられなかったあの頃の自分を、ふと思い出してしまったのでした。お母さんに猛烈に会いたくなる新CMを、あなたもぜひご覧になってみてください。
参照元:YouTube [1]、[2]
執筆=田端あんじ(c)Pouch