【本音コラム】結婚式だからって “プロの技術をもつ友人” に甘えすぎるのはダメですぞ!
結婚式、それは大変おめでたい席なのであります。みんなの晴れ姿にグッときて涙がほろり。結婚式は本当にいいものだなーと、毎回参加しては感動してしまいます。私は結婚式を挙げる予定がまだまだ無いのですが。
さて、今後結婚式を挙げる方にぜひ知ってほしいことがあります。それは “プロの友人に余興や制作をお願いする場合、それ相応の対価を払ってほしい” ということ。
わたしは映像会社で働いていたので、「結婚式用のVTRを作ってほしい」とよく頼まれます。映像関係の知り合いも、ブライダルシーズンになると「映像頼まれた」「撮影頼まれた」という話をよくしていました。うん、頼ってくれるのはうれしいし、できるかぎり協力したい、のだけど。
でも、切ない話も耳にするのです。「プロなんだから結婚式くらい無料でやってよ、お祝いの席だよ★」と、甘えてくるひとが結構いるのだ、と……。
絶対に許せない。はっきり言っておくよ、それ技術のドロボーや!
【技術を買い叩かないでちょうだい】
その道のプロになったひとは、時間もお金もかけて努力をしてきた結果、プロとして認められてご飯を食べているわけです。そんな彼らに「タダでやってちょうだい」は、とっても失礼。そのひとの技術もヒト自身も甘く見ているとしか思えないのです。
今まで努力してきたことを知っているはずの友人から「タダで」と言われる衝撃たるや、崖からいきなり突き落とされる感じ。ショックと悲しさでいっぱいになります。友だちだからこそ、どんな苦労してここまできたか理解してほしかったのになーhahaha(泣)
【プロに適当は無いんだぞ★】
お願いしてくるひとの中には、気を遣ってなのか多少の罪悪感があるのか、「適当でいいから」と言うひとが多いです。でもな、それ、逆に難しいんや。というか無理です★
仮に手を抜いて、その結果「プロって聞いてたのに微妙だね」なんて言われたら、今後の自分の仕事に影響するかもしれない。大げさに聞こえるかもしれないけど、それがプロであり専門職のシリアスな部分なのです。
あと、適当でいいって言われたところで、どんなところでどう手を抜いたらどうラクになってそれなりのものができるか、なんて綿密に考えなくちゃはじき出せない。30%のチカラで、なんてできないの。ゼロか100%かどっちかだ。ゼロならタダでやってあげるよ!!
【時間が無いって理由で頼むのは犬畜生の発想だぞ★】
「映像作ろうと思ったら難しくて…あと2日間でつくってくれない?」という緊急すぎるお願いがたまにあります。それが、仕事としての金額をちゃんと払ってくれる依頼ならしっかり受けますよ。制作料にプラスして特急料金を払うよ、なんて言ってくれたらそりゃやります。全力でやります。こっちはプロだからね。なんなら特急料金はおまけしちゃう! そこはほら、めでたい席だから。
あと、大親友だったり、命の恩人だったりという場合はちょっと度外視しますよ。そうはいっても人間だから。
しかし、呼ばれてもいない結婚式とか、全く連絡を取っていなかった友人(というかそれは知人だよね)とかだった場合はへんな安依頼なんてムリ。2日で、しかも1万円でなんとかしてくれだあ? 時間がないからお願いだあ? 無理無理無理無理カタツムリでございますよ。その1万はお賽銭にでもして神様に祈れ。人の技術を何だと思ってるんだ。
ま、困ったら式場に相談するのがセオリーよ♪ いいプロを紹介してくれると思うよ、多分高いけどな。そう、人の技術を安く買い叩いたうえに急げなんて、人間の発想じゃない。犬畜生だよ。
【親しき中にも礼儀あり】
友人には幸せいっぱいの結婚式をしてほしいと心の底から思います。その結婚式に自分が少しでも力になれるなら、全力でやりたい。人生の晴れ舞台、多くの人がくる結婚式。だからこそ、妥協して甘えあうのではなく、お互い誠意をもってやっていきたいのです。プロだからこそ安売りはできない、そこをしっかり考えてもらいたい。友達だからこそわかってほしいなと思ったのでした。
画像:ぱくたそ
執筆=百村モモ(c)Pouch