フランスの家にはクーラーがほとんどない!? 40℃近い日もあるのに…暑いときはどうするの?
フランスで暮らしていると「マジですか!?」と、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!
そんなわけで、南仏での暮らしの中で見つけた、おもしろいことや意外なモノをどんどんお伝えしていきます♪
本日はフランスで生活して驚いた「フランスの家にはエアコンがほぼない」というお話です。
【エアコンのある家はめずらしい】
南仏の自宅にてこの記事を執筆中の現在、外は38℃という暑さ……。暑い、暑い、暑い〜ッ! どうしてこの家にはエアコンがないんだーッ!!
エアコンのない猛暑日は、本当に過酷としか言いようがありません。
フランスだけでなく、ヨーロッパの一般家庭でも言えることですが、エアコンのあるおうちは珍しいのです。ワシントン・ポストの報道によるとヨーロッパ家庭でのエアコン普及率は5%未満、というデータもあるほど。ひぇ〜!!
【なぜエアコンがない?】
それにしても、なぜエアコンが普及していないの?
フランスについて言えば
・夏でも比較的涼しく、湿度が低いので暑い日でも過ごしやすい
・環境への配慮から
・古い建物にはエアコンが取り付けられない
・エアコンが設置できる建物だったとしても、賃貸アパートの場合はほぼ不可能
・持ち家の場合でも室外機の設置許可を取る必要がある
・たった3カ月の夏のためだけに、エアコンを取り付けるのはもったいない(やはりケチ……なのか)
などの理由から。
とはいえ気候に関しては、熱波の年や猛暑日も近頃では多く、40℃近い日も珍しくありません。夏でも涼しいと評判のパリも、昨年の夏はフランス国内観測史上最高の暑さとなる42.6℃を記録しています。
エアコンが普及するのも時間の問題……と言えるかもしれませんよね。
【酷暑をどう乗り切る?】
それでは、どうやって暑い日々を乗り切るのかというと……。家でもアパートでも、日中はシャッターを閉め切って、外からの光をシャットアウトするんです。
こちらで暮らし始めた頃は、なんでフランスの家って暗いんだろう? と思っていたものですが、住んでみて納得。シャッターを開けたままにしておくと、ほんっとーーーーーに暑い!!!!!!!!!!!!
なので少々暗かったとしても、日中は閉め切り、夜の涼しい時間帯にシャッターを開けるのです。これは夏を少しでも快適に過ごすための、フランス人の習慣であり、暮らしの知恵のひとつです。
あぁ、それにしても今日は暑い。おまけにサマータイムで日中が長いから、20時の現在もまだまだあっつ〜い! 来年の夏は、何か対策を考えないといけないなぁ。もうすぐ持ち家になることだし、エアコンを買うしかないか……。
参考リンク:medicis-patrimoine.com, washingtonpost.com, bbc.com
撮影・執筆:sweetsholic
Photo:(c)Pouch