【偏愛コラム】令和の今こそ知って欲しい! 「レコード」の魅力
皆様は「レコード」と聞いて何を思い浮かべますか?
「昭和」「レトロ」「味がある」など、大抵の方は「昔のもの」というイメージかもしれませんが、実は今、レコードの人気が復活しているんです!
私も最近までは「レコード」と聞いてもピンとこなかったですが、1度レコードで音楽を聴いてから、その魅力のトリコになってしまいました。
レコードファンとしてはまだまだ駆け出しの私ですが、私なりに、レコードの魅力やオススメの聴き方をご紹介したいと思います。
【魅力1:ジャケットの絵柄を楽しめる】
パッケージの絵柄に魅かれて購入を決める「ジャケ買い」という言葉もありますが、レコードはジャケットが良いのです。
LPレコードのジャケットは約30cm四方なので、ジャケットの絵柄や写真を大きなサイズで楽しめます。このジャケット自体がアート作品のように素敵なものも多いんですよね。部屋のインテリアにしてもオシャレ!
私もいつかは壁一面にお気に入りのレコードを並べてみたいな……なんて思っています。
【魅力2:音がやわらか】
目で楽しんだら、いよいよ耳でレコードを楽しんでみましょう!
よく、レコード好きの方から「レコードは音がまろやかなのがいい」と聞いていましたが、同じCDと聴き比べてみるとよく分かります。
CDの方が音はクリアなのですが、個人的には音質が良すぎて長時間聴いていると耳が疲れちゃうような気がするんです。
でも、レコードは包み込むような音とでも言うのでしょうか。音がまろやかで、やわらかくて、いつまでも聴いていられそうな感覚になれます。
これは実際に聴かないと分からない感覚かなと思うので、機会があればぜひ皆さんにも聴いてみて欲しいです!
【魅力3:レトロな世界観に浸れる】
岡田有希子さんのファーストアルバム「シンデレラ」のレコードは、昭和のアイドルらしさ満載で大好きな1枚!
手描き文字のようなレーベル(ラベルの紙)のデザインも80年代っぽくて、耳も目も、あっという間に昭和気分に浸れます。レコード自体がレトロ感もあいまって、CDよりも当時の世界観を感じられるのも魅力です。
ちなみに、竹内まりやさんが作詞作曲を担当した岡田由希子さんの楽曲は、去年セルフカバーで竹内まりやさんも歌われています。改めて時代を超える良い曲だなぁ……と感じました。
【魅力4::レコード盤にも変わったデザインが】
以前はレコード=黒だと思っていたのですが、実はちょっと変わったレコードもあるんですよね。例えば原田知世さんの「撫子純情」は、のレコード盤がなんと透明なんです!
【オススメの聴き方は…】
昔は好きな歌手の発売日にレコードを買いに走って、家に帰って針を落とす瞬間が楽しみだったそう。レコードの音を聞いていると、その当時のドキドキ感が少し分かるような気がします。
ちなみに私のお気に入りの聴き方は、音楽を流しながら関連した本を読むこと。
最近は、加藤和彦さんの音楽を聴きながら、当時の共働き夫婦のライフスタイルを紹介した本「ワーキングカップル事情」(加藤和彦さんと安井かずみさんご夫婦の共著)を読んでいます。
「今から見るとちょっと古いな」と思うこともあるのですが、それも何だか新鮮でオシャレ。
コーヒーと文庫本を片手にレコードで音楽を聴けば、もうそれだけで最高のおうち時間です。
【デジタル派も楽しめます】
お手頃なものだとレコードプレイヤーは6000円ぐらいから販売されています。
そうそう、最近のレコードプレイヤーは再生したレコードの音楽をUSBに取り込めるものもあるんです。昔はレコードをすり減らさないために、まずカセットにダビングしていたそうですが、今は音楽プレーヤーに取り込むこともできますね。
デジタル派の方もレコードの音楽をPCやスマホで聴けるのは、現代ならではの楽しみ方ですよね。
【音楽好きならぜひ!】
レコードはプレミアが付いているものもありますが、中古で数百円程度で手に入るものも多いです。また新譜でも、あえてレコードで発売されているものもあるので、最新の音楽でレトロ気分を楽しむこともできますよ!
興味がある方は、ぜひ1度レコードで音楽を聴いてみて下さい。
データでいつでもどこでも音楽がダウンロードできてしまう時代だからこそ、アナログなレコードの魅力に取り付かれてしまうかもしれませんよ。
執筆・撮影:五條なつき
Photo:(c)Pouch