イタリア版「VOGUE」4月号の“真っ白な表紙”が話題に / 元の案を蹴ってまで白にした理由とは
現地時間2020年4月10日発売のファッション誌『VOGUE Italia 4月号』の表紙が、世界中から注目を集めています。
表紙はなんと真っ白。『VOGUE Italia』という文字さえも白く、このようなデザインは見たことがありません。
一体なぜ、このような表紙にすることを選んだのでしょうか。
【もともとは違う案があった】
この白い表紙の理由はVOGUE Italia の公式Instagramにかかれていました。
「VOGUEは100年に及ぶ長い歴史の中で、戦争、危機、テロ行為を経験してきました」
という一文からスタートする、『VOGUE Italia』公式インスタグラムのメッセージ。
消えゆく命、新型コロナウイルスに立ち向かう医療従事者たち、変わりゆく世界を見て、発売の2週間ほど前にもともと決まっていた案を白紙に戻したのだといいます。
【VOGUE Italiaが伝えたいメッセージ】
そうして生まれたのが、『VOGUE Italia』史上初となる「真っ白な表紙」。
白を選んだのは、「画像がなかった」などという理由ではなく、全く逆の意図があったこと。
白は再生、暗闇の後の光、命を救うために命をかけた人が着る制服の色、考える時間と沈黙する時間など、同時に多くのものを意味することを述べ、
「白は降伏するのではなく、書かれるのを待っている空白のシート。これから始まる新しいストーリーのタイトルページ」
とコメントしています。
【たくさんの「いいね!」が集まっています】
新型コロナウイルスによる危機的状況の中、最前線で立ち向かう医療従事者への敬意と、未来への希望を感じさせる真っ白な表紙。
インスタグラムへ寄せられた「いいね!」の数は47万超にもおよび、
「シンプルでとても好き」
「私たちが共にあれば無敵」
「パワフルなメッセージだ」
といった具合に、コメントもたくさん集まっています。みなさんは真っ白な表紙から、何を感じたでしょうか。
参照元:Instagram @vogueitalia
執筆:田端あんじ (c)Pouch