お嬢様になりきって、ひとり執事喫茶に行ってみたら…優雅なひとときを楽しめました
Pouch読者の皆様、ごきげんよう。
毎月、1日、11日、21日は「ステキなぼっちの日」。今回は女性ひとりで優雅なひとときを楽しめる場所を求めて、気になっていたけれどもなかなか行けなかった「とある場所」へお出かけして参りました。
その「とある場所」とは……そう、乙女なら1度は訪れてみたい「執事喫茶」です!
【お嬢様になりきって池袋へ】
今回お邪魔したのは「執事喫茶Swallowtail」。
内心「熱烈なファンじゃないと楽しめないお店だったらどうしよう……」と不安になりながら門を叩いたのですが、そんなことは全くありませんでした!
せっかくなので皆様にも雰囲気を味わって頂けるよう、お嬢様になりきってお屋敷(お店)への帰宅(入店)から外出(退店)までを、順を追ってレポートしていこうと思います。
※通常、店内での写真撮影は禁止されていますが、今回は取材のため特別に許可をいただきました。
【まずは「帰宅」】
池袋の喧噪から少し離れたこの場所。ここがお嬢様である私、五條なつきのお屋敷です。
今日も「お帰りなさいませ、お嬢様」と執事の香川さんとフットマンの伊織さんが出迎えてくれました。コートや荷物はもちろん玄関で預けてしまいましょう。
【紅茶から始まる優雅なひととき】
エスコートを受けてテーブルへ。今日は1番人気のアフタヌーンティー「アンナマリア」(3700円)をいただくことにしようかしら。
我がお屋敷ながら、紅茶の種類の豊富さには驚かされるばかり。紅茶の資格を取得した執事たちによるオリジナルブレンドも豊富で、どれにしようか迷ってしまいます。今回はベーシックな「バタフライクラシック」を選んでみることに。
紅茶をいただきながらお食事を待ちましょう。ちなみに、ティーカップの紅茶が少なくなると、伊織さんがサッと現れていつの間にかカップを満たしてくれています。
毎回あまりにベストタイミングなので、さすがプロフェッショナル!と驚かされ……いえ、私のお屋敷なので、当然なのですけど。
【2段目:スコーン】
しばらくすると、お食事の3段スタンドが運ばれてきました! お嬢様気分が上がります……じゃなかった、これがいつもの優雅な午後です。
食べる順番にルールはないそう。私は温かいうちにスコーンを食べたかったので、2段目からいただきます。
「コンフィチュールとクリームを同時に塗っても美味しゅうございます」とオススメの食べ方も教えてくださる伊織さん。試してみたら、たしかに美味しゅうございました!
【1段目:軽食】
お次は1段目の軽食を。こちらも美味しい……!
そうそう、スコーンやサンドイッチは手でいただいてもOK。マナーを忘れてしまったときは、恥ずかしがらずに尋ねれば、優しく教えてもらえます。
ちなみに、私はお嬢様なので、執事を呼びたいときも「すみませ〜ん」などと大声を出すことはありません。手元のベルをチリンと鳴らすだけです。
【3段目:ケーキ】
こちらのケーキ、パッと見には分かりませんが、実は半分にだけ岩塩がかかっていて、左右でお味が違うというこだわりよう。
パティシエが「お嬢様に楽しんで頂きたい」という気持ちを込めて作ってくださったそう。私はこのチョコレートケーキが大変気に入りました……!
【名残惜しくも舞踏会へ】
残念ながらご帰宅は80分(ディナーは90分)の時間制。外出(退店)時間が近づくと香川さんが声をかけてくださいました。
香川さん「深夜の舞踏会のお時間でございます」
(ぶ、舞踏会…︎︎︎)
現代日本では聞きなれないパワーワードに一瞬、設定を忘れかけましたが、今の私はお嬢様。
「そうね、そろそろ出かけるわ」と涼しい微笑を見せて立ち上がり、玄関でコートを着させてもらいましょう。そして2人の見送りを受けながら、私は颯爽と深夜の舞踏会へ向かったのでした……。
【まるで高級レストランのよう】
以上、人生初の執事喫茶レポートでした! 正直なところ「コンセプトカフェだしお料理のお味は期待できないんだろうなぁ」と思っていたいたのですが……ごめんなさい︎ とっても美味しかったです。
執事の皆様の接客が素晴らしく、色々と配慮してくださるので、初めてでも安心してアフタヌーンティーを楽しめました。
ちなみに、紅茶を注いだり、お皿を変えたり……といったことは自分でする必要はありません。全て執事さんがしてくださいます。
執事さんは立ち居振る舞いも美しく、敬語も完璧。最初は「執事喫茶」ということで身構えていたのですが、むしろ高級フレンチレストランのような行き届いた接客にびっくり。
でもよく考えてみれば「執事」は主人を気遣い、サポートする役職。「究極の接客業」とも言えるお仕事なんですよね。
【ご帰宅には予約が必要】
来店は完全予約制なので、ご帰宅したいときは公式サイトからの予約を忘れずに。
1人で帰宅しても、執事さん達が丁寧にメニューの説明をしてくださったり、ときには雑談もしてくださったりと気遣っていただけるので、本当に優雅なひとときを過ごすことが出来ます。
「舞踏会」などのお嬢様用語が出てきても慌てないで。だって貴女は今、お嬢様なのですから!
堂々と優雅に、お嬢様としてのひとときを楽しんでみて下さい。
ぼっち度:★★★
お嬢様度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
非日常度:★★★★★★★★★★★★★
取材協力:執事喫茶Swallowtail
執筆・撮影:五條なつき
Photo:(c)Pouch