「今日こそ偏見を終わらせるとき」ミス・ユニバース2019に輝いた女性の最終選考スピーチが素晴らしいと話題に
現地時間2019年12月8日にアメリカ・アトランタで開催されたミス・ユニバース世界大会決勝。
栄冠を勝ち取った南アフリカ代表のゾジビニ・ツンジ(Zozibini Tunzi)さんによる最終選考のスピーチが注目を集めています。
アフリカ女性であるツンジさんならではの視点で語られたスピーチは、同じ境遇にあるすべての女の子たちに向けられたもの。力強い言葉によって勇気づけられた人の数は、きっと計り知れないことでしょう。
【今日こそ偏見を終わらせるとき】
最終選考におけるツンジさんのスピーチは、次のとおり。
「私は、私のような肌の色や髪の毛を持つ女性が “美しい” とは見なされない世界で育ちました。今日こそ、それを終わらせる時だと思います。私は子どもたちに私のことを見てほしい、そして私の顔に映る『彼らの顔』を見てほしいのです」
昨今は世界中で多様性が叫ばれていますが、隅々まで目を向ければ、根強い差別が残されています。おそらくツンジさんも、そうした偏見の目にさらされてきたのでしょう。
【世界中の女性に勇気を与えるメッセージ】
しかしツンジさんは今回、自分自身の力で、「世界一の美の祭典における頂点」という称号を勝ち取ったのです。
その事実は、ツンジさんのような体験をしてきた女性たち、そしてこれから輝かしい未来が待っている女の子たちに、夢と希望、そして勇気を与えたはず。
イギリスのスーパーモデル、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)さんもツンジさんのスピーチをツイッターで紹介しており、強い感銘を受けたことがうかがえました。
【すべての女の子たちへ】
大会後、ツンジさんは自身のツイッターとインスタグラムにメッセージを投稿。
「今夜、ひとつの扉が開かれました。その扉をくぐり抜けた1人になれて、本当に光栄です。この瞬間を目撃したすべての少女が、自分の夢の力を永遠に信じ、私の顔に鏡のように映る『彼女たちの顔』を見てくれますように」
このメッセージ然り、最終選考のスピーチ然り、ツンジさんの言葉からはいつも、女の子たちの幸せを願う気持ちが伝わってきます。
世界中の女の子のロールモデルとして、これからもどんどん、目覚ましい活躍を続けてほしいものですね!
参照元:Miss Universe、Instagram @zozitunzi、Twitter @zozitunzi、Twitter @NaomiCampbell
執筆:田端あんじ (c)Pouch