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【実録】30代、初めて語学学校へ通ってみた / 寂しさと恥ずかしさで思い知った話

   



みなさん、英語できますか? 私は自慢じゃないけど全くできません。ちんぷんかんぷん。

そこで、人生初の語学学校に通うことに! しかし、楽しいばかりじゃないと思い知りました……。

毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」です。今回は語学学校で授業を受けた話です。

【正確には夫婦で挑戦したのだが…!】

元々は、1ヶ月の新婚旅行(仕事しながら)を会社が許可してくれたので、夫と2人で語学学校へ行こうというワクワク計画でした。

が、しかし! 英語力の差がグーンと出て、初日でクラスはバラバラに……。

私は1番下のクラスで、夫は中間クラスに入りました。結果、ひとり語学学校が始まったのです。

(※夫婦留学の体験記については次回お伝えします!)

【日本人ばかりのクラスの現実】

私が選んだ語学学校は、毎日宿題があり、週末はテスト、母国語禁止で、ルールをやぶると退学させられるというルールがありました。

ドキドキする気持ちを抑えて、初めて教室へ訪れてみると……日本人ばっかり!

勇気を出して英語で話しかけたら「なんで日本人に英語で話しているのw」とクラスメイトに少し笑われて無事にメンタルが死亡。私はただルールを守っただけなのに……。

一方、夫は「くしゃみすると、ブレスユー(Bless you)て言われるんだよw」など、英語だけじゃなく海外のカルチャーを楽しそうに話してくれました(白目)。

【英語ができない人間のリアルな景色がこちら】

質問も答えも教科書も、全てが「英語」。わかっていはいたけど大混乱。

先生のジョークにみんな笑っているけど、私だけ何を言っているのか理解できない。教科書のわからない単語に丸をしていったら、ほぼ全部でフリーズ。みんな楽しそうに英語のレッスンを受けているけど、私は全く理解不能。ワタシハダレ、ココハドコ? アァ、カエリタイ。

もっと英語を勉強してくればよかった、いや語学学校なんて来なきゃよかった、クラスの人も迷惑に違いない、でも頑張りたい、どうやったら英語がわかるの?という葛藤が止まらない。

宿題をこなしながら、学校が嫌で嫌で家でシクシク泣く日もありました。

【英語と同じくらい緊張する人間関係】

クラスは自由席だけど、どの席に座ったらいいのか毎回悩む。なぜなら、くっきりグループで分かれているから。

英語をめっちゃ話す頑張り屋の日本人兄弟ペア。
飲みすぎて学校に滅多にこない謎の日本人グループ。
ちょっとだけ外国人(スイスやオーストリア)。

思い切って海外の人に話しかけてみると、少し仲良くなれたものの「来週から上のクラスに行くんだ♪」と……。安心して誰かと一緒にいられない、誰とも気持ちを共有できないってめっちゃ辛い。1分1秒が緊張の連続でした。

【留学経験者たちからのメッセージが沁みた…】

家にいても落ち込むので、外出したり、SNSで留学したと報告してみたら、偶然アメリカで働く日本人と出会ったり、留学経験者から連絡があったり、街でクラスメイトに出会ったりと、沢山の留学経験者たちからアドバイスをもらいました。

そのほとんどが、英語勉強法ではなくメンタルの対策方法。

「先生を笑わせることを意識して話してごらん?」
「英語を話して笑う日本人なんて無視だ! お金払ったんでしょ? もったいないよ!」
「とにかく楽しんで! 失敗したってみんな忘れているよ」

おかげで英語ができない自分を責めていましたが「間違ったって死なないんだから、まずは楽しもう!」と思えるように。留学前の自分には「当たり前じゃんw」と笑われそうですが、実際に辛い場面に直面すると、自分の持っているポジティブさって簡単に見失ってしまうのです。

【アドバイス実行 → 世界が変わった】

クラスのだれよりも英語ができない、親しい友人もない、もはや失うものは何も無い!

ということで、早速「先生を笑わせろ!」というものに挑戦してみることに。

先生は授業の最初に「今日の調子はどう?」とひとりひとり聞いてくれます。周りは「元気です」と答えて終了するのがほとんど。そこをチャンスに考え、あえて「超最悪」と伝えてみました。当然「なぜ?」と聞かれたので、

夫が財布を無くしてお金がないのでレストランに行けなくなりました。私は放課後ストリートミュージシャンになってお金を稼がないといけないかも!(本当の話)」→これが、めっちゃウケました。

次の日も「財布見つかった?」と聞かれたので、「新しいクレジットカードが届いたんだけど、アメリカの郵送サービスが雑でびっくり。再現しますね!」と言って、立ち上がってひとり再現ドラマをしてみたり。

ペアを組んで英語を音読するレッスンのときには、相手に伝わるよう超大げさに演技をしながら読んだり。そうしてがんばっているうちに「あなたは女優だ」「ソープオペラだ!」とクラスメイトからも褒められて、結果、徐々にクラスメイトや先生から「Momo!」と、話やネタを振られるようになりました。

正直、身体中が熱くなるほど緊張したけど、先生も周りも笑ってくれてヨカッタ。そして伝わってヨカッタ。「吉本新喜劇」と「笑う犬の冒険」を見て育ってヨカッタと本当に思いました。

最近は家に帰ると「宿題」「予習」だけじゃなく、「英語で面白ネタ」をこっそり仕込んでます。

【ひとりは無敵でありチャンスである】

夫婦で留学したけど、結果的に「ひとり」でヨカッタと発見しました。なぜなら私は人の目をすごーーーく気にしてしまうから。

親しい人がいると「嫌われたらどうしよう」「間違っているよwと笑われたらどうしよう」と考えてしまい、自分の意見を抑え何もできなくなるタイプです。

ゆえに、夫とも離れ、特定の仲良しを作らず、ぼっち(自由の身)でいたことで、今回勇気が出せたのかな〜と思いました。

ちなみに3週間の短期留学ですが、英語ができるようになるかは不明(まだ留学中)。

んが、世界は変わった。今までは「外国人の人だ!」というフィルターをかけていたけど、海外の留学生と出会うことで、そういったフィルターが取れて、不思議とビビらなくなりました。

そして同時に、留学経験者の凄さを改めて理解しました。たった3週間のうちにも、語学レッスンが嫌で、サボったり、やめたりした人を見てきました。その分、乗り越えてきた人は、きっと私が想像できないほどの努力をしてきたのだと思います。

英語を勉強をしに行ったけど、それ以外の事も教えてもらった語学留学。やってよかった、それしかないです。そして勉強は続けよう。

・語学留学
孤独度:★★★★★★★
快適度:★★★★
魅力度:★★★★★★★

執筆:百村モモ
Photo:(c) Pouch

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