韓国の「安倍政権糾弾デモ」会場で日本人がフリーハグをしてみたら…! 怖くなかったのか本人に話を聞いてみました
日韓関係が悪化している昨今。韓国・ソウルで開催された安倍政権糾弾デモで、フリーハグを行った日本人男性がいます。
男性の名前は桑原功一(くわばら こういち)さん。平和を訴えるべく、 “フリーハガー” として世界中を飛び回っている方です。
フリーハグを行ったのは、デモ会場のすぐそば。目隠しをした状態で両手を広げてハグを待つ桑原さんの前には、ある文面が書かれたプラカードが置かれていました。
【ソウルのみなさんはハグしてくれるのか】
プラカードに書かれていた全文は、次のとおりです。
「私は日本人です。今、NO安倍集会が行われています。日本ではこれが反日デモと報じられ、韓国人全員が日本人を嫌いだと思ってしまう人もいます。しかし、私はそう思いません」
「日本には、日韓友好を願う多くの市民がいます。韓国にも、日韓友好を望む多くの方がいると思っています。私は皆さんを信じています。皆さんも私を信じてくれますか? もしそうなら、ハグを」
両手を広げた桑原さんのことを、遠巻きから見つめていたソウル市民のみなさんでしたが……。その後しばらくすると、小さな女の子とその姉らしき女性がフリーハグをしにきてくれたではありませんか!
【いろんな人がハグしにきてくれました】
これを皮切りに、老若男女さまざまな人がやってきては、フリーハグをしていくようになります。
「本当に勇気ある人だ」と言葉をかける人、ペットボトルのドリンクを渡す人、涙ぐみながらハグする人……。その中にはデモの参加者も含まれていて、見ているだけで目頭が熱くなります。
この模様を報じる韓国メディアもあり、フリーハグをしにきてくれた1人の男性は、
「日本人だからといって特別に憎んだりしない。両国の市民は、ともに正しいことに向かわねばならない」
とメディアの取材に回答。桑原さんもインタビューで
「韓国のみなさんが、日本人を嫌っているわけではないということを証明したくてフリーハグを実施した」
と語っていました。
【怖くはなかったか聞いてみた】
Pouchでは桑原さんご本人に取材して「正直、怖くはなかったですか?」と尋ねてみたところ、
「恐怖心はもちろんありましたが、日本のメディアで流されているような激しいデモでは全然なかったのと、以前中国での大規模な反日デモに遭遇していたこともあって、比較的落ち着いてできました」
と話してくれました。また桑原さんは1時間半フリーハグを行い、集まったのは約50人ほどだったそうです。
日韓関係が複雑化している今、この動画をみてあなたはどう感じるでしょうか? 約3分30秒の動画、ぜひご覧になってみてください。
参照元:YouTube
取材協力:桑原功一さん
執筆:田端あんじ (c)Pouch