東京2020オリンピックのメダルは「家電」をリサイクル! 職人の手仕事が光る「製造工程」動画が素晴らしいよ…
東京2020オリンピックメダルのデザインがついに決定し、2019年7月24日に発表されました!
メダルのテーマは、光や輝き。アスリートの日々の努力を表現するべく、原石を磨くようなイメージで作られたそう。
大会史上初の試みとして、使用済み小型家電から抽出された金属で製作されています。
【「おもて面」のデザインは?】
メダルのおもて面には、パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像、東京2020オリンピック競技大会の正式名称およびオリンピックシンボルの要素を含めた構図をデザイン。
リボンには東京2020大会を象徴する藍と紅を使用していて、日本らしい組市松紋を取り入れています。
【「うら面」のデザインは?】
一方のうら面は、東京2020入賞メダルデザインコンペティションを勝ち抜いた、いくつもの円が重なり合うような極めてシンプルなデザイン。
無数の光を集めて反射させる仕様を取り入れることで、アスリートや周りで支えている人たちのエネルギーを象徴。またこの輝きは、世界中の人々が手をつないでいる様子もイメージしているといいます。
【職人の手仕事が光るメダル制作動画は必見!】
また、YouTubeでは貴重なメダル製作の工程動画が公開されています。
動画は全国から集められた携帯電話などの使用済み小型家電がメダルの素材になるところからスタート。人の手で選別され、やがて熱で溶かされ抽出された金属。そこにデザインという「命」が吹き込まれて、成型されて、メダルへと生まれ変わってゆく……。
動画を観ていると、いかに多くの人がメダル製作にかかわっているのかわかりますし、途方もない作業工程に気が遠くなります。
【ケースにも職人技が光ってるっ】
終盤に出てくるのは、国産のタモ材を使用しているという、藍色の木製メダルケース。
高度な木工技術を用いた職人たちが、芸術的なまでに薄く、美しい円形を作り出していく姿は見ごたえがあるので、ぜひ注目してみてくださいね。
なおメダルケースは、フタと本体が磁石となっていて、繋がった輪のように開いてそのままメダルをディスプレイすることができるそうですよ。メダルそのものだけでなく、ケースへのこだわりもハンパない……!
参照元:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、YouTube
執筆:田端あんじ (c)Pouch