日本人は江戸時代から猫好きだった! 歌川国芳や竹久夢二などの猫作品約100点を集めた「アートになった猫たち展」が開催するよ
現在、空前のニャンコブーム……と言われますが、ちょっと待って! 実は日本では200年も前の江戸時代から猫ブームがあったと言ってもよいのかも。
なぜなら江戸の町では、愛猫家の絵師・歌川国芳が人気を博し、実にさまざまな猫たちの姿が浮世絵に描かれ、庶民に広く親しまれてきたから。
そんな「今の昔も猫が好き」なことがわかる特別展「アートになった猫たち展」が、2019年4月26日から開催予定。暮らしの中に描かれた猫や、猫を愛した芸術家たちの作品約100点(展示替えを含む)が公開されるというから要注目です!
【見どころはこの3つ】
「アートになった猫たち展」の見どころは、大きく分けると3つ。まず1つめは、歌川国芳、竹久夢二、藤田嗣治、そして現代にいたるまで、多くの作家が描いた猫作品。「こんな作家も猫を愛して絵にしてたんだな~」という新たな発見があるのではないでしょうか。
それから、2つめは江戸と明治の猫がいる暮らし。幕末から明治にかけて人々の暮らしを描いた作品の中にも、多くの猫が描かれているとのことで、人々に寄りそう、また明治維新や文明開化も他人事のようにたたずむ、猫たちの愛らしい姿を見ることができます。
そして、3つめが歌舞伎の化け猫とパロディ、猫あそび。歌舞伎の名場面に登場する化け猫や、猫を擬人化した作品なども数多く作られています。いろいろな場面に登場するニャンコたちをご覧あれ。
このように本展では「人々を惹きつけてやまない猫たちと、人と猫の深い関わり」を知ることができる構成になっていて、それぞれの楽しみ方で鑑賞することができそうです。
【ゴールデンウィークのお出かけ候補にぜひ】
会期は4月26日~6月23日まで(5月20日と6月17日は休館日。5月21日より一部作品の展示替え)、会場は千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室。講演会やワークショップの関連イベントも開催予定です。観覧時間や観覧料、イベントの申込み方法などは参照元からご確認ください。
10連休となる人も多い今年のゴールデンウィーク。観光スポットなどは混雑が予想されるだけに、都内の近場でアート鑑賞というのも素敵な過ごし方かもしれません。お出かけ候補のひとつにしてみては?
参照元:プレスリリース
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執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch