ついに最終章!映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で描かれるヒーローたちの究極の”アベンジャーズ愛”に涙…
【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、ネタバレありの本音レビューをします。
今週ピックアップするのは、ついに最終章を迎える人気シリーズの最新作『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月26日公開)です。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でアベンジャーズが束になってかかっても倒せなかった最強の敵サノス。
前作はアベンジャーズたちにとって絶望的なシーンで終わったので、ずっと「どーなっちゃうの?」と、気になって仕方がありませんでした! では前作の振り返り~本作の物語からご紹介しましょう。
【『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』振り返り&物語】
宇宙に散らばる究極のパワーが宿る6つの石「インフィニティ・ストーン」を手に入れて無限大の力を得たサノス(ジョシュ・ブローリン)が、全宇宙の半分を消滅させてしまったことで、アベンジャーズはドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッジ)、スター・ロード(クリス・プラット)などの多くの仲間を失ってしまいました。
しかし、アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)ホーク・アイ(ジェレミー・レナー)ら、生き残ったメンバーたちは、サノスに立ち向かうためにある作戦を決行するのです!
【そう来たか!というナルホドな展開】
前作で一部のアベンジャーズたちが次々と消えていくのを見て「えええええ!」と腰を抜かした私ですが、さすがアベンジャーズ。サノスに立ち向かっていく道を選ぶのです。
失った仲間たちの問題をどうするのか……。彼らは蘇らないのか……など、詳細はココには書けないのですが「ナルホド」な展開ですよ。「その手があったか!」みたいな。一致団結して作戦に取り組むアベンジャーズたち、ワクワクが止まりません!
【笑いも感動もすべてさらっていくアイアンマン!】
前作ではそれほど目立たなかったアントマンやハルクが本作では大活躍。小さくなったり大きくなったり常にバタバタしているアントマン(ポール・ラッド)が、極小サイズになる特殊な力を利用して大活躍します。
ハルク(マーク・ラファロ)はバージョンアップして登場し、ホーク・アイ(ジェレミー・レナー)は、ドラマチックな役割を担っていて、あいかわらず渋い! でもやっぱりこのシリーズのボスはアイアンマンですよ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の毒舌アライグマ、ロケット(声・ブラッドリー・クーパー)とのかけあいで笑いを取りつつ、彼の見せ場は後半最大のハイライト。さすが“俺様ヒーロー“アイアンマン、最終章の最後で場面を一気にさらっていきます!
【アベンジャーズ愛に泣かされる…けど!】
しかし、個人的には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のような畳みかける展開、アクション、ピンチに次ぐピンチが後半までなくて、そこがちょっと物足りなかったです。
前作はサノスが圧倒的に強く、彼が石をすべて手に入れるのを阻止するためにずっと戦い続けていたのが良かったのですが、本作は仲間との絆を描いたドラマ要素が強く、アクションシーンが減った印象がありました。
またアベンジャーズ全員に見せ場を作ろうとした感があり「アベンジャーズ」マニアは「あの人もこの人も出てくる」と興奮するでしょうが、マニアではない私は「すっごい詰め込んできたな~」と思ってしまいました。しかし、そんな私でも最後の「アベンジャーズ愛」には泣かされました。けっこうウルウルきちゃいましたよ。
なんだかんだと書きましたが『アベンジャーズ』シリーズの集大成をガツンと見せる映画としては大成功だと思います!これはデートでもよし、女子同士でもよし、GWに遊園地に遊びに行く感覚で観に行きましょう!私ももう1回観に行きます!
執筆=斎藤 香(c)Pouch
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
(2019年4月26日より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー)
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ドン・チードル、ポール・ラッド、ブリー・ラーソン、カレン・ギラン、ダナイ・グリラ、ジョン・ファヴロー、グウィネス・パルトロー、ジョシュ・ブローリン(声の出演)ブラッドリー・クーパー
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