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「お寺」と「神社」ってどう見分けるの? 仏像マニアの視点で4つのポイントを紹介します

   


年が明けてすることといえば、おせちを食べて飲んだくれてみたり、セールに出かけて福袋を買ってまた飲んだくれてみたり…。そんな中、「初詣には必ず行くよ!」という人も多いかと思います。

でも、初詣に行って「私って、誰にお辞儀しているんだろう? 誰に祈っているんだろう? そもそも、ここはお寺なの、神社なの?」と考えたことはありませんか?

そこで、仏像が大好きでお寺によく出入りしているマリアンヌが、「お寺」と「神社」を見分けるポイントを紹介します。

まず、神社は日本古来の宗教である「神道」の宗教施設。お寺は、飛鳥時代にインドから日本に伝わってきた宗教である、「仏教」の宗教施設。それぞれ歴史は……と書きたいところですが、実際にお寺や神社に行くと「ここはどっちなのよ?」となると思います。

というわけで、あれこれ難しいことを考えなくてもひと目でわかるポイントに絞って、4つ紹介しちゃいます。ただ「お寺」と「神社」を明確に定義することは難しく、仏像好きの私の一意見ですので、当てはまらなかったときはごめんなさい!

【「お寺」と「神社」の見分ける4つのポイント】

その1. 名称をチェック

施設の名称に「寺」や「院」がついていたらお寺で、「社」や「宮」がついていたら神社です。例えば、京都「清水寺」や鎌倉の大仏さまがいる「高徳院」はお寺で、「出雲大社」や「明治神宮」は神社です。
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その2. 「鳥居」があるかないか

神社には「鳥居」があります。でも、お寺には「鳥居」はありません。そのかわりお寺は、「山門」が同じような役割をはたしています。
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神道と仏教が融合していった「神仏習合」のため、「お寺と神社、一緒にしちゃおうよ」というような考えでつくられた施設もあります。例えば、お寺の中に小さな「鳥居」があったりします。

その3. 「仏像」があるかないか

お寺では、お釈迦さまや阿弥陀さま、お地蔵さまといった「仏像」をまつっています。それに対して神社では、神さまはカタチあるものではないので「鏡」や「剣」など、代わりの何かをまつっています。
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お寺の中には、秘仏として仏像を参拝者には見せないところも。また、仏像をまつってあるという神社もあります。

その4. お墓があるかないか

神社は敷地内で亡くなった人を弔わないので、基本的にはお墓がありません。それに対して、お寺にはお墓があることが多いです。これは、鎌倉時代以降、お寺で亡くなった人を弔うようになったためで、鎌倉時代よりも前につくられたお寺、奈良の「東大寺」や京都の「清水寺」などにはお墓がありません。

この4つのポイントでみていくと、「お寺」と「神社」をほぼ見分けることができます。

ちなみに、個人的に「神社」と「お寺」をお店に例えてみると、神社は昔から日本各地にある地元の定食屋さんで、お寺は今は日本で知らない人はいないほど定番のマクドナルド。アメリカから日本に上陸した当時は、さぞ衝撃的だったと思いますが、今では日本人の食文化のひとつとして根づいていますよね。

そんな風に、あれこれ違いを追求せずにどんなお店でも行くし、どんな宗教施設でも行く。それが日本人らしさなのかもしれません。

執筆=マリアンヌ / 写真=Pouch (c)Pouch

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