これが「ビーズ刺しゅう」って信じられる!? リアルで可愛くて美味しそうな魚介系ビーズ作品がスゴ過ぎるのです
アクセサリーデザイナーのJISSさんは、同名のアクセサリーブランドを展開中。身につける機能と遊べる機能を持った、楽しいファッションアイテムを制作し販売し続けているんです。
中でも目を引くのは、ホタルイカや甘エビ、鮭の切り身といった、魚介類をモチーフにしたビーズ刺しゅう作品!
小ぶりなサイズ感やころんとしたフォルムが愛らしく、敢えて “死んだ魚” を再現していたりと、作風もユーモラス。ビーズならではの輝きが、さらに魅力を増幅させています。
特筆すべきは、オモチャのような可愛らしさと同時に、リアリティーもある点。青魚のウロコのテカリ具合や、甲殻類の絶妙な透明感、火が通って白くなった焼き魚の目玉など、細部に至るまでこだわりがうかがえて、1度見始めたが最後、あれもこれもと見進めてしまうこと必至なんです。
【ビーズ刺しゅう歴はなんとまだ約1年!】
JISSさんご本人にお話を伺ってみたところ、ビーズ刺しゅうを始めたのは「1年と半月前」だというのだから驚かされます。しかもそれまでアクセサリー作りはしていたものの、ビーズにはあまり関心がなかったというのだから、人生何が起こるかわからないものです。
そんなJISSさんがビーズ刺しゅうを始めたきっかけとなったエピソードは、まるで “神の啓示” 。
「たまたま買い出しの時にパーツ屋さんで見たビーズの輝きが、魚のウロコに見え、パールのビーズが魚の眼に見え、魚のビーズ刺繍をやってみたくなりました」
とのことで、完成したものをツイッターにあげると、「思いもよらずバズってしまい、10万いいねも頂いてしまった」といいます。大きな反響を受けてこれは続けるしかないと思い、現在に至るということでした。
【自信作は「ホタルイカや甘エビ」】
また1番の自信作についても聞いてみたところ、
「どれも結構思い入れがあって、選ぶのが難しいですが……(笑)。ホタルイカや甘エビは上手くできたな、と思いますし、人気が高いです」
という返答をいただきました。
実はわたしが個人的に「いいな」と思ったのも、ホタルイカと甘エビ。
ホタルイカは角度によって微妙に色が変化するところ、甘エビはお腹の中の青い卵までリアルに再現していて、観察眼の鋭さと高い技術力に、感動が止まらなくなるんですよね……!
【こだわりがハンパないからいい作品が出来上がるのかも】
ここまでハイレベルな作品が仕上がるのも、JISSさんの強いこだわりがあってこそ。その “こだわり” をさらに深く掘り下げて聞いてみたところ……
「ホンモノを忠実に再現することを心がけてはいるものの、ビーズのサイズと完成予定の物のサイズを考えると、どうしても表現しきれないところが出てくるので、どこをデフォルメするかを考えて製作しています。あとは色選びですね。作りたい物の写真や実物など、よ〜〜〜く観察しながら、ビーズ屋さんで30分から1時間くらい悩んでいることもあります」
という答えが返ってまいりました。この “一切の妥協を許さない姿勢” こそが、作品のレベルをグングン押し上げているのでしょうね……!
【朗報:実際に買えます!】
JISSさんの作品の一部は、公式オンラインストアで購入することができます。
また魚介モチーフだけでなく、ベーコンやフライドポテト、ブロッコリーといった別の食品モチーフのアクセサリー。さらには「分度器ピアス」といった “理系アクセサリ” も販売されているので、あわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
参照元:JISS、Twitter @jiss_tnor
画像=Twitter @jiss_tnor used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch