加計呂麻島にみんなが集える飲食店を作りたい! スーパーもコンビニもない離島がクラウドファンディングに挑戦しています
奄美本島の最南端、古仁屋港から船で20分のところにある、海と山に囲まれた静かな島・加計呂麻島(かけろまじま)。
この島で暮らすフリーイラストレーターのchazさんが、飲食店と海の家を兼ねたギャラリーを作るべく、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援を募っています。
chazさんは以前、Pouchで東京と離島で別居生活を送る夫婦のコミックエッセイを紹介した方。インスタグラムで更新中の漫画には、chazさんが体験した島の暮らしや別居生活の実情などがつづられているんです。
【観光客は増えているのに飲食店が少ない!】
テレビに取り上げられたり、映画のロケ地になったりしていることもあって、観光客が増加しているという加計呂麻島。
ニーズに応えるべく宿泊施設は増えているものの、飲食店が非常に少ないというのが島の現状。数少ない飲食店をようやく見つけても休業日だったりと、 “飲食店難民” になってしまう観光客は珍しくないのだそうです。特に、加計呂麻島の西阿室集落には飲食店がないそう。
【仲間3人で頑張っていたけれど…】
そういった観光客のため、また島民がわいわい集える場所を作るために発足したのが、今回の支援プロジェクト。
当初は空き家となった古い旅館を、chazさん、プロジェクト発起人のマムさん、建築担当の “ヘイ兄” さんの3人が自費でコツコツ改装していたらしいのですが、人手が足りないことと、資金が足りないことで、作業が止まってしまうこともしばしば。
完成を楽しみにする島民の方たちがいる中で、なかなか完成にたどり着けないことを悩んでいた矢先に、クラウドファンディングという方法に出会ったのだといいます。
【どんな場所になるの?】
島の内外からやってくる人たちを優しく迎え入れる場所の名前は、お食事処「もっか〜mocca〜」。
豊かな自然を愛でることができるテラス席に、みんなで食事を楽しめる宴会場。
島に多いという突然のスコールに遭遇した際、雨宿りできるギャラリー。さらにはお昼寝ができる休憩所にお風呂場(!)まで完備する予定らしく、できあがったらたくさんの人が訪れる憩いの場になりそうです。
【島民のみなさんにとっても有意義なプロジェクトです】
支援は3000円から行うことができ、リターン品としてchazさんがイラストを手がけたカレンダーやミニポスター、「もっか〜mocca〜」でのランチご招待券などが用意されています。
スーパーやコンビニがなく、食材を購入するために本島まで船で行き来しなければならないという加計呂麻島。この食事処ができたなら、島民の方々にとっても便利な場所になりそうですよね。
プロジェクトページで公開されているchazさんの漫画で、加計呂麻島の現状や「もっか〜mocca〜」の状況が報告されています。興味を持った方は、さっそくチェックしてみてはいかがでしょうか。
参照元:CAMPFIRE、Instagram @chaz_comic
執筆=田端あんじ (c)Pouch