超ビビり女子がひとりでおばけ屋敷に行ってみた / 密閉された観覧車内でお化けとぼっちの恐怖に耐えられるのか…?
Pouchの「ステキなぼっちの日」シリーズも、早いもので開始からもうすぐ1年。毎月1日・11日・21日と、月3日も「ぼっちの日」を設定したおかげで、ぶっちゃけ行くところが少なくなってきました……。しかも、「ぼっち度胸」がついてしまい、どこにひとりで行ったって平気になってきており。
そんな中、編集部スタッフが「まだアレに行ってないな」と思いつつ、あえて誰も口にしなかったスポットがあります。それは、おばけ屋敷……!
というわけで、猛暑の夏、ひんやり涼しい気持ちになるために、そしてぼっちの刺激を思い出すために、ひとりでお化け屋敷に行くことにしました……。
【今年の夏は変わり種お化け屋敷が百花繚乱】
おばけ屋敷に行くと決めたものの、私は死ぬほどビビりで、おばけ屋敷は大の苦手。まったく怖くないことで定評のある「花やしき」のおばけ屋敷でさえ、ずっと目をつぶって友達にしがみついていました。自分で歩いて進む系のおばけ屋敷は絶対ムリ……。
おりしも、今年は変わり種のおばけ屋敷がわんさと紹介されています。そんな中で目に入ったのが、密室空間で恐怖体験ができるという東京・お台場の「血バサミ女の観覧車」。
お台場に行けばどこからでも見える、ランドマーク的な存在の「パレットタウン大観覧車」。これが夜間限定で2台だけおばけ屋敷仕様になっている、というのが「血バサミ女の観覧車」です。
これならゴンドラが動くから自分で歩く必要もないし、逃げ場もないので自分を追い込める。ぼっちにピッタリじゃないか。
というわけで、会場となる大観覧車にさっそく行ってきました。
【お台場の観覧車にひとり…】
だがしかし、である。
夏のお台場といえば、完全なデートスポット。たぶんこの「血バサミ女の観覧車」も、カップルで「きゃー!怖い!」って言いながら乗るのが正解なんだろうな……。でも、2人より1人のほうが絶対怖いし、おばけ屋敷の楽しみ方としては正解のはず……。
そんなことを考えるうちに、特別仕様の観覧車がやってきました。
立体音響で怖がらせてくるということで、観覧車に乗る前にヘッドホンを渡されました。観覧車の外には血のりの手型。怖い。ああ、ひとりでこれから恐怖に立ち向かうのか。
【不気味な密室空間にひとり】
このおばけ屋敷の主人公、血バサミ女はストーカーだったらしく、ゴンドラの中に入ると、不気味な写真が大量に貼られていて、カーテンには血しぶき、変な人形にお札と、おばけ屋感満載。何も知らずに乗り込んだらチビりそう……。
乗り込んでしばらくすると、ヘッドホンから「血バサミ女のいわく」についてのナレーション。そして、窓の外に不気味な影が映ります。ひぃッ!
ストーリーに合わせて座席がガタガタ振動するうえに、立体音響で血バサミ女が耳元で何やら恐ろしいことを囁いてきます。やめて〜〜〜〜〜! そして、バターン!と音がして、ついに、窓の外に血バサミ女の手が! ぎええええ!
このあと、地上に着くまでにあるミッションをクリアしなければならないのですが、血バサミ女の恐怖と戦っているうえ、ゴンドラ内が暗いので、ミッションクリアが意外と難しい。
私はパニックになって正解できず、あえなくバッドエンドとなってしまいました。これも、付き合う前のカップルとかなら、仲が深まるんでしょうけど、ぼっちだとどうにもこうにも。ひとりでゴンドラの中をガタガタ動いて終わりでした……。
【血バサミ女の観覧車が終わってからのほうがこわい……?】
ちなみに、ぼっちでミッションと戦っていた間は恐怖を忘れていました。ひとりぼっちのおばけ屋敷、意外といけるのでは……と思ったのもつかの間。
「それではこのあとは夜景をお楽しみください」とナレーションが流れて「血バサミ女の観覧車」のアトラクションは終了。ヘッドホンの音楽も止まり、シーーーーーンとした不気味な暗いゴンドラにひとり取り残されてしまいました。
この余白の数分間、カップルで来たら「ファーストキスがおばけ屋敷って笑」「逆に思い出に残るでしょ」と言いつつ、キッスしちゃったりするんでしょうけど……。ぶっちゃけ、この無音の時間のほうがぼっち的には怖い!!!!!!!
そんなこんなで地上に着き、ぼっちおばけ屋敷も終了。ミッションクリアという目標もあったから、怖かったけど楽しめました。でも、これは2人で乗るより1人で乗ったほうが怖いと思いはず。高所恐怖症とか閉所恐怖症の人はさらに恐怖を感じることができるかと……。
最近は、寝たきりのおばけ屋敷とかもあるらしいし、歩かなくてもいいおばけ屋敷は、私みたいな怖がりぼっちでも楽しめると思います! 度胸試しにぜひ……。
恐怖度 ★★★★★★
イベント度 ★★★★★★★★
ぼっち度 ★★★★
※記事中のゴンドラ内写真などはすべて許諾を得たうえで撮影したものです
取材協力=血バサミ女の観覧車
執筆=御花畑マリコ (c)Pouch