解剖学者が考えた「完璧な人体」が発表されたけど…観客絶句! 耳はとんがっていて、お腹の袋に赤ちゃんがいます
地球上に生まれた生命は、気が遠くなるほど長~い時間をかけて進化を遂げてきました。むろん人間もその中に含まれますが、解剖学者のアリス・ロバーツ(Alice Roberts)さんは、人間の体の進化には “誤り” も含まれているといいます。
そこでロバーツさんは、44歳の自分の体をモデルにして、Alice 2.0と名付けた “完璧な人体” を作ろうと決意しました。
完璧という響きから想像するのは、やはり、見るからに美しくて無駄のない体。果たしてロバーツさんは、どんな人体を作り上げたのでしょうね?
【これは(笑)】
完璧な人体を作るために、世界的なバーチャル彫刻家やSFXモデルメーカー、医学と動物学の専門家たちの協力を得たというロバーツさん。
そこへロバーツさん自身の解剖学の知識もプラスして出来上がった “完璧な人体” の等身大モデルが、ロンドンの科学博物館で公開されたのですが……。
コレを見て集まった150人の観客たちは、苦笑するばかり。それもそのはず、 “完璧な人体” は耳が宇宙人みたいに尖ってるわ、脚がダチョウみたいだわ、お腹の袋に赤ちゃんがいるわで、実に奇妙だったんですもの!
【完璧な人体=生物たちのハイブリッド!?】
ロバーツさんのブログによれば、人間が持つパーツの中で “完璧とはいえないもの” をチョイスし、それぞれ “完璧なもの” を持っている生物からインスピレーションを受けて “修正” したといいます。
たとえば目は、網膜がすぐれているタコを参考にして、視力がさらに改善されるよう大きく修正。膝を故障しやすい脚は、筋肉が軽く、衝撃吸収力の高い大きな腱を持つダチョウを参考に。
そのほか耳は猫、肺は鳥、心臓は犬やモルモット。
出産についてはカンガルーなどの有袋類(ゆうたいるい)、皮ふガンになりやすい肌は周囲の状況で色を変えるイカなどの頭足類(とうそくるい)といった具合に、生物の持つ “エエとこ” をぜ~んぶ取り入れることで、 “完璧な人体” が完成したのでした。
【ご本人も大爆笑です】
衝撃的なビジュアルを前に、ほかならぬロバーツさんも爆笑。 “完璧な人体” が公開された様子はBBCのホームぺージやYouTubeで公開されていますので、さっそくご覧になってみてくださいね~!
参照元:BBC、YouTube、Alice Roberts、Twitter @theAliceRoberts
執筆=田端あんじ (c)Pouch