「言葉にできないわ」盲目の女性が医療用メガネで初めて補助犬の姿を目にした瞬間が感動的です
一緒に暮らす動物を家族同然に思っている人は多いことでしょう。それが、自分の目の代わりとなってくれる補助犬であれば、より愛情がわくのも当然かもしれません。
今回ご紹介するのは、アメリカのノースカロライナ州ナッシュビル在住のMary Sedgwick(メアリー・セドウィック)さんという女性が視力を失って以来、医療用のメガネを使って初めて自分の補助犬であるLucy(ルーシー)を見たときの動画。
8年間という年月を共にしてきたルーシーの姿を初めて見て、彼女はどんなリアクションを示したのでしょうか?
【絶望から救ってくれた補助犬ルーシー】
現在48歳であるメアリーさんは1997年、医学部生の4年生だったときに両眼を視神経炎と診断され視力障害をわずらい、2003年には完全に失明してしまったといいます。
視力を失い、医者になりたいという夢もあきらめるのは、彼女にとって非常につらいことだったのは想像に難くありません。けれど補助犬であるゴールデンレトリバーのルーシーが彼女のもとへ来てくれたことによって、人生が少しずつラクに、そしてふたたび毎日を楽しめるようになっていったそう。
メアリーさんは「彼女(ルーシー)がいなければ私は自信を持って、自由に人生を楽しむことはできなかったことでしょう」と話しています。
【初めてルーシーの姿を目にしたメアリーさんは……】
こうしてルーシーとともに過ごすようになり8年が過ぎた2018年4月。メアリーさんは「eSight electronic glasses」という医療用メガネをかけてみることとなったのです。
医学は日に日に進歩しているということでしょうか、このメガネをかけることで高解像度のカメラにより視力を復元することが可能なのだとか。
その瞬間を撮影した動画がYouTubeに投稿されているのですが、ルーシーの顔を間近で見たり抱き寄せるうちに泣き崩れてしまうメアリーさん。後に「愛する家族や友人の顔、美しいルーシーの目を初めて見たときの気分は言葉にできないわ」とコメントしています。
【メアリーさんの目標】
こんな素晴らしいメガネがあるなら、もっと広まってほしい! そう思ってしまいますが、この医療用メガネはバッテリーや交換用のリモコンもふくめると1万ドル以上(日本円で約85万円)もする高価なもの。そのため、メアリーさんが購入するための募金が現在おこなわれているところです。
自分の目標が叶ったあとは、自分と同じような人たちの人生を明るくするための手伝いがしたいというメアリーさん。ぜひ寄付が集まりメガネを買うことができるよう、そして今後、このメガネが多くの人たちの手にわたるよう願いたいですね。
参照元:YouTube、boredpanda
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch