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海外のスタバが「商品を買わなくても店内のトイレやカフェスペースを利用できる」と宣言! 人種差別事件がきっかけみたいだけど…

   


2018年4月、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるスターバックスで、待ち合わせをしていた黒人男性2人が逮捕されるという事件が起きました。

事件を報道したAFPBB Newsによると、2人はビジネスミーティングのため、もう1人の男性の到着を待っているところだったよう。

2人が「(注文する前に)先にトイレを使わせて欲しい」と言ったのに対し、店側が「品物を購入した客以外は利用できない」と断ってから警察へ通報したのだそうで、無抵抗な男性らが連行される様子を、居合わせた人が動画に撮影してSNSへ投稿。

やがて拡散されて、国際的に非難を浴びるまでに発展しました。

【「商品を購入しなくてもトイレを使ってよい」と発表】

最終的にスターバックスと和解した2人でしたが、人種差別の根強さを裏付けるかのような事態が、店の信用度を下げたことは言うまでもありません。

この騒動のあと、スターバックスは公式サイトで「Use of the Third Place Policy」と銘打った声明を発表。

自宅や職場とは異なる、心地のよい第3の居場所 “サード・プレイス(Third Place)” としてのあるべき姿を示していくべく「商品を購入している・いないにかかわらず、どんな人でもトイレやカフェスペース、テラスを含むスターバックスのスペースを利用できる」と宣言したんです。

【でもきちんとマナーは守ってね】

スターバックスは、「我々はお店をサード・プレイスにしたいと思っています。それは、お客様が集まって繋がり合えるような温かい交遊の場です」とコメント。

そのためには、商品の購入の有無にかかわらず、店内施設を利用してもいい。ただし「目的に沿った場の使い方」「周囲への配慮」「敬意を持ったコミュニケーション」「責任ある行動」といった “マナー” は守ってほしいと述べています。

【スタバに入ってくる人は「みんなお客様」】

また同時に、緊急事態お客さんやスタッフの安全を脅かす事態が発生した場合には、ただちに警察に通報すること。

再来店を禁じる必要があるほどの迷惑行為があった場合は、US本社直営店の「お客様制限リクエスト」の手順に従うことも、最後に付け加えられていました。

「わたしたちのスペースに入ってくる人は皆、 “お客様” であると考える」と、発表したスターバックス。真の意味での “サード・プレイス” になれるか否か、今後の動向を見守りたいものですね。

参照元:Starbucks NewsroomAFPBB News
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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