【ウソみたいなホントの話】妊婦が異国で産気づく → YouTubeとGoogleに頼りながらホテルで自力出産
アメリカ空軍に勤める22歳の女性、ティア・フリーマン(Tia Freeman)さんは、自分が妊娠しているということを妊娠3期になってようやく気がついたのだそう。生理が不定期だったため、指標となるものがなくわからなかったといいます。
妊娠に気がつく以前に、フリーマンさんはドイツで休暇を取るため、航空チケットを手配していました。
「子供が予定日どおりに生まれてくれたら問題ない。それに……キャンセルするお金がもったいない!」と、フリーマンさんは飛行機に搭乗します。この選択が後に、前代未聞の事態を引き起こすこととなるのです。
【生まれそう→病院ではなく「ホテル」へ直行】
飛行機で食事をとった後に、食中毒のような症状が出て痙攣を起こしたというフリーマンさん。乗り継ぎのために着陸したトルコ・イスタンブールの空港に着いたころには、赤ちゃんがもうすぐ生まれてくることが、体感でわかっていたといいます。
17時間イスタンブールで過ごさなければならないため、フリーマンさんは宿泊するホテルへ直行。
おそらくほとんどの人が「普通は病院に行くでしょ!?」と心の中でツッコんだと思うのですが、病院に行かなかったのは「英語が通じない」「緊急の番号がわからない(日本でいう119)」という2つの理由からだったと、海外サイト「The Independent」が伝えています。
【YouTubeとGoogleに頼って自力で出産!】
こうなりゃ自分1人で出産するしかない!と決意したフリーマンさんは、YouTubeとGoogleで出産方法を検索。
水中出産を選んだフリーマンさんは、ホテルのバスタブにお湯をいれて、熱湯消毒した靴紐とはさみを用意。そして赤ちゃんを包むために1枚、出産時に口にくわえるために1枚、合計2枚のバスタオルを用意して、出産に挑んだというのです。
【元気な男の子が生まれました】
赤ちゃんは5回から6回いきんだところで生まれたそう。胎盤を取り除き、消毒した靴紐でへその緒を切って、赤ちゃんをキレイにした後で母乳を与えて寝かしつけ。
最後に “ホラー映画のセット” のように汚れてしまったバスルームも掃除して、ようやく自分自身も眠りについたのだそうですよ。
【病院へ行けたのは出産から24時間後】
翌日空港へと向かったフリーマンさんは、明らかに新生児を抱えていることで人身売買を疑われ(!)、空港スタッフに話しかけられたとのこと。
税関、航空会社、警察、さらには医師と看護師が集まって騒ぎとなったらしいのですが、事情を説明するとわかってもらえたよう。
その後はイスタンブールにあるアメリカ領事館に行って、息子の出生証明書とパスポートを取得。生まれてから24時間後にようやく母子ともに病院へ運ばれて、そのまま2週間滞在することとなったのでした。
なお滞在費は全額、フリーマンさんが利用したターキッシュエアラインズが出した模様。赤ちゃんにとって初めての服も、ターキッシュエアラインズがプレゼントしてくれたんですって!
【ミドルネームはトルコ語です】
赤ちゃんの性別は男の子で、ザビエル・アタ・フリーマン(Xavier Ata Freeman)と名付けられたそう。ちなみにミドルネームの “アタ” はトルコ語で、意味は “賢人” 。調べてみたところ、トルコでは男の子の名前としてよく使われている単語のようです。
とにもかくにも、無事に生まれてきてくれてよかった! 今回は何事もなかったからいいけれど、フリーマンさん、どうか今後はくれぐれも、無茶なことはしないでくださいね~!
参照元:Twitter @TheWittleDemon、The Independent
執筆=田端あんじ (c)Pouch