【英雄】迷子になった3歳の少女を年老いたワンコが一晩中守り続ける / 「名誉警察犬」として称えられたのでした
オーストラリア・クイーンズランド州警察がフェイスブックとツイッターに投稿したのは、1匹のワンコの写真。マックスという名前のそのワンコ、なんと迷子になってしまった3歳の女の子のそばにぴったりついて、一晩中一緒に過ごしていたというんです。
15時間以上ものあいだ、女の子の安全を守り続けたというマックス。SNSへの投稿は、マックスの偉業を “名誉警察犬” として称えるものでした。
【雨のせいで痕跡が見つからない…】
「ABC News」の報道によると、女の子の名前はオーロラちゃん。4月20日午後3時ごろ姿が見えなくなった、との一報を受け、警察は捜索を始めました。が、夜から降り出した雨のせいもあり捜索は難航、周囲の森林や丘を探してもオーロラちゃんの痕跡は見つかりません。
【ずっと離れずに見守っていてくれたよう】
一夜明けて、21日の朝。警察と周辺住民、さらにはボランティアの人々計100名が捜索を開始すると、午前8時に無事オーロラちゃんを発見。家から2キロほど離れた場所にいるところを見つけ出されました。
2キロといえど、この地域は山がちで歩くのも困難なほど。そんな険しい場所でさまよったオーロラちゃん、お供はとても仲良しの忠犬・マックスでした。彼は17歳という高齢で耳は遠く、目も不自由なのですが……
【捜索に来た祖母を導いたのはマックス】
捜索にあたったオーロラちゃんの祖母・レイサ(Leisa Bennett)さんがまず最初に見つけたのは、マックスのほう。
レイサさんが山に向かって叫ぶとオーロラちゃんが自分を呼ぶ声がかすかに聞こえたそうで、頂上までたどり着くいたところにやってきたのは、なんとマックス。すぐさまきびすを返し、オーロラちゃんのいるところまで導いてくれたというんです。
【大きなケガはしなかったみたい】
冷たい雨が降る中でも、かすり傷程度の軽傷で済んだというオーロラちゃん。凍えて体調を崩さずに済んだのは、ひょっとしたら温かなマックスの体がすぐそばにあったからかもしれません。
マックスお疲れ様、そしてありがとう。高齢の不自由な体を奮い立たせて幼い女の子の命を救ったあなたは、間違いなく、誰よりも心優しくて勇敢なワンコです……!
参照元:Facebook、Twitter@QldPolice、ABC News
執筆=田端あんじ (c)Pouch