【絶体絶命】全身タールまみれで地面に固まってしまった子犬たち…キレイにするまで3日間もかかりました
インドのラジャスタン州、ウダイプールを拠点に活動する動物救助センター「Animal Aid Unlimited」。公式サイトによれば、これまでに65000頭以上の負傷した犬や牛などの動物を救助し、回復に向けてケアを行っているそうです。
センターがYouTubeに投稿していたのは、生まれて間もない3匹の子犬たちが、全身タールまみれになっている姿。子犬たちはべっとりと固まったタールの塊に捕らえられて、身動きが取れないでいます。
【固まりかけたタールが邪魔をする】
子犬たちは恐怖のためか、ひたすらおびえて鳴くばかり。中には鳴く元気すらなく、ぐったりしている子もいます。
駆け付けた職員たちは、子犬たちを救出しようと奮闘。子犬の体をタールの塊から取り出すのが困難なため、地面にこびりついたタールごと引き離すという手段に出ます。その結果、ようやくすべての子犬を助け出すことができました。
【タールを取り除くための長い闘い】
さらに大変だったのは、子犬たちにこびりついたタールを取り除く作業。職員総出で優しくオイルマッサージしながら汚れを取り除き、大きな塊はハサミを使って取り除くなど、約2時間かけて作業を行ったといいます。
しかし頑固な汚れは、まだまだ取れず。職員たちは、さらに3日間かけてオイルマッサージを行い、子犬たちを元通りキレイにしたというのです。
【母犬とも対面できてすっかり元気に】
キレイになったのはよかったけれど、子犬たちの心にトラウマが残りはしないかと職員たちは心配したのだそう。けれどもこの子犬たちは、思っていたよりはるかに強く、たくましく、救助後はメキメキ元気になっていったといいます。
そして子犬たちは、職員たちが手を尽くして探し出したという母犬とも無事に対面を果たしました。大好きなお母さんのおっぱいに勢いよく吸い付く姿はとっても無邪気で、あんな壮絶な出来事があったことが、まるでウソみたいに思えてしまうほどです。
【どうかたくさん幸せになって】
しかし表面上ではわからないだけで、子犬たちの心にはまだ、あのときの恐怖があるのかもしれません。いったいなぜこんなことが起きたのかを考えると、怒りと悲しみで胸がいっぱいになってしまいます。
どうかこれから先、子犬たちと母犬が幸せでありますように。そしてもう2度と、こんな事件が起きませんように。
参照元:YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch