ひこ星「超えられない壁があるほうが燃えるってやつでしょ?」NTT東日本が名作童話を “つなげまくった” 物語がジワる
スマートフォンやインターネット、SNSなど、現代では当たり前にある通信手段。これらがもし、おとぎ話や昔話の世界にあったら……さて、どうなると思います!?
NTT東日本が公開したのは、そんな「誰もが知っている名作の世界に “通信” があったら、世界はどう変わるのか」をコンセプトにした『つながる名作』シリーズ。
完成された物語はどれもこれもシュール極まりなく、いちど観始めたら止まらなくなることは確実。味のあるイラストや個性豊かなキャラ設定など、ドハマりする要素が満載なんです。
【2つ以上の物語を「つなげ」まくる!】
NTT東日本の新卒採用サイト内の特設サイトと、YouTubeで観ることができるのは、1つの昔ばなしだけを取り上げた14の動画、そして2つ以上の物語を “つなげた” 11の動画です。
どちらもジワることに変わりはないのですが、今回注目したいのは、2つ以上の物語を “つなげた” 11の動画。
たとえば鶴の恩返しと、はだかの王様を繋げた『つるの恩返しとはだかの王様』篇では、つるにもらった反物をおじいさんがネットオークションで販売。
はだかの王さまがそれを見て、「オリエンタル~!」と気に入って買っちゃうという、まさに現代ならではな展開となっています。
【ロミオとジュリエットだけ関西弁な件】
また個人的にツボに入ったのは、『おり姫とひこ星とロミオとジュリエット』篇に登場する、関西弁のロミオとジュリエット。
登場人物たちは、男女に分かれてグループLINEでおしゃべりするほどの仲良しです。
ロミオとジュリエットは、LINEでも関西弁全開。ひこ星に「超えられない壁があるほうが燃えるってやつでしょ?」と茶化されたロミオは「そうそう……って、なんでやねん!」とノリツッコミをかましています。
一方のジュリエットはというと、『おり姫とひこ星とロミオとジュリエットとシンデレラ』篇で、王子様をジラすため「わざとガラスの靴を片っぽ置いてきた〜」と言うシンデレラに、「男はそういうのにコロッとだまされんねん」とピシャリ。
たしかジュリエットって、14歳設定だったような……。でもこうやって口ぶりだけ見ると、スナックのチーママって感じなんですけども!?
【作者のみなさんも超豪華!】
そのほかにも、YouTubeでバズる動画を作るためだけに、オオカミが1人で奮闘する『3匹の子ぶたと赤ずきん』篇や、自分の姿が変わってしまったので、顔認証システムが反応しなくなって困る『みにくいアヒルの子とカエルの王子さま』篇など、興味深いお話ばかり!
参加している漫画家のみなさんもそうそうたる顔ぶれで、『コボちゃん』で知られる植田まさしさんに、『独身OLのすべて』の作者・まずりんさん。Eテレ『シャキーン!』のコーナー内作画を担当している谷口菜津子さん。
そしてイラストレーターで、NHKで放送されていた『着信御礼!ケータイ大喜利』レジェンドでもあるおほしんたろうさんといった、 “面白くないわけがない” メンバーが勢ぞろいしているんです。
百聞は一見に如かず、まずは動画をご覧になってみてください。シュールな世界観が好きな人は、確実にハマりますので……!
参照元:NTT東日本『つながる名作』、YouTube、プレスリリース
執筆=田端あんじ (c)Pouch