Style Up! [BEAUTY News]

最新の美容情報をお届けするサイトです☆彡

『君の名は。』を首位から引きずりおろしたヒット作『デスノート Light up the NEW world』の弱点は?【最新シネマ批評】

   


640-7
【公開中☆超話題作シネマ批評]
映画ライター斎藤香が、超話題作だけど「まだポーチで取り上げていなかった~!」という映画の中から、作品をひとつ取り上げます。

今回の公開中シネマレビューのターゲットは『デスノート Light up the NEW world』です。

10月29日(土)に公開され、それまで週間観客動員数ランキングの1位を独走していたアニメ映画『君の名は。』をその座から引きずり下ろした作品として話題になりました。(10月29日~11月4日分 週間映画ランキング / 興行通信社調べ)

そんなにすごいのか! というわけで、レビューを書いてみました。まずは物語からサクっといってみましょう。

【物語】

「キラ」こと夜神月(やがみらいと)と、探偵「L」のデスノート対決から10年。「デスノート」対策本部はいまも存在していました。キラ事件に詳しい三島(東出昌大)と捜査官たちは、ロシア、ニューヨーク、東京で起こった大量殺人を調査。
640

Lの後継者と言われる竜崎(池松壮亮)は、デスノートが6冊あること、その6冊を手にした者が世界を制すると語ります。そして、捜査員とデスノートで殺人を犯す者のデスノート争奪戦が始まるのです。
640-3

【これまでの映画『DEATH NOTE デスノート』について】

2003年~2006年まで少年ジャンプで連載された、原作・大場つぐみ&作画・小畑健による「デスノート」(集英社刊)は爆発的な人気を得て、コミックス(1~12巻)累計発行部数は3000万部突破しました。

普段あまり漫画を読まない私ですが「デスノート」だけはハマりました。正義のために人の死を操るキラ(夜神月)と、彼を追うLの物語は、超絶スリリングで、ページをめくる手が止まらず、最終巻発売日は、速攻で本屋へ駆け込んだのを思い出します。

もちろん映画化も楽しみにしていました。第一作目の『DEATH NOTE デスノート』で、衝撃的だったのは松山ケンイチのLです。当時の松山ケンイチは「誰?」と言われるほど無名に近い役者だったので、月を演じる藤原竜也の敵役にしては物足りないのでは?と、誰もが不安だったと思います。Lは人気キャラですからね。

しかし映画を見たら、そんな不安は一蹴。見事にLとして存在しており、松山ケンイチはこの映画でメジャーな存在になりました。

とはいえ、内容にはちょっと不満も。原作のキラ(月)と、Lの頭脳戦はふたりの大量のモノローグが鍵になっており(小説かと思うほどの文字量)、二人の細かい心理描写と小畑健氏の素晴らしい画によって、やるかやられるか、暴くか否かのヒリヒリする闘いがあったのです。

でも映画では二人の濃厚な心理描写を楽しむことができず、ライトな『DEATH NOTE デスノート』になった感は否めません。

これは後編として公開された『デスノート the Last name』も同様で、私は松ケンのLを見るために映画版『DEATH NOTE デスノート』を見ていたような感じでした。それでもデスノートを使ったトリックなどお楽しみ要素はあり、続編の最後などはホロリとしました。

【オリジナル脚本ゆえの弱点がある】

10年後に再び復活した『デスノート Light up the NEW world』ですが、『君の名は。』をトップから引きずりおろすほどのパワーを持っていたはずなのですが……。原作から離れたオリジナル脚本ゆえの弱さがちょっと出ちゃったかなあと感じます。

原作を映画化した前作では、キラとLという二大キャラがいたのが強みですが、こちらのメインは、ほぼオリジナルキャラであり、メインの3人の魅力がちょっと薄いものに。どうしても、キラやLと比べて見てしまいますからね。

また頭脳戦を展開するはずなのに、デスノートそのものの取り合いというか、追いかけっこみたいな感じ。

やっぱり「俺は神だ」と豪語する、歪んだ内面を持ったキラのような強力な悪役がいて、コイツをどう止めようか、その正体をつきとめようと、ひたすら頭を使って追いかけていく展開じゃないと。本作では、ひたすらノートを追いかけていますから。

しかし、最後まで見ると「そうきたか~」という展開にはなるのですが、原作の『DEATH NOTE デスノート』からは変わったなあという印象です。東出昌大、池松壮亮、菅田将暉という旬の俳優を拝める楽しみはあるんですけどね。
640-1

【今度映画化するのなら、もっと頭脳戦に】

デスノートのファンが期待するのは、やっぱりあの壮絶な頭脳戦です。映画はヴィジュアルで魅せる世界ですが、心理描写で勝負してもいいではないですか。心理描写を映像で見せることも、映画ならできるのでは? 

この原作のファンは壮絶なアクションを見たいわけじゃない。デスノートという悪魔のノートを手にした人間がどう変わるのか、どう狂っていくのか。自身の善悪や人間性が問われるのですから、そこを奥深くえぐってほしいと願うばかりです。

執筆=斎藤 香 (C) Pouch
640-6

640-5

640-4

『デスノート Light up the NEW world』
(丸の内ピカデリーほか絶賛公開中)
監督:佐藤信介
出演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、川栄李奈、藤井美菜、松山ケンイチ、藤原竜也、戸田恵梨香、船越英一郎ほか
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

 - blog, エンタメ, デスノート, 少年ジャンプ, 川栄李奈, 映画レビュー, 最新シネマ批評, 東出昌大, 松山ケンイチ, 池松壮亮, 菅田将暉, 藤井美菜, 頭脳戦