「僕が支えるから大丈夫なのだ!」認知症になった老犬の歩行を助ける猫のくぅちゃん / 寄り添うふたりの姿にジーンとします
インスタグラムユーザーのひだまり日和さんのお宅には、7匹の猫ちゃんと、1匹のワンちゃんがいます。
唯一のワンコ・しのちゃんは17歳のおばあちゃん犬。認知症を患っており、歩くのも一苦労なのですが、6歳のオス猫・くぅちゃんがいるから大丈夫! いつもしのちゃんのすぐそばにピタッと寄り添って、歩くのを支えてくれているんです。
【頭、背中、お尻でしのちゃんを支えるくぅちゃん】
ひだまり日和さんのインスタグラムを見ると、身を挺してしのちゃんを支え続けるくぅちゃんの姿が、そこかしこに!
自分よりも大きな体で、よろけながら歩くしのちゃんを支えるためあごの下に入り込んで頭を差し出したり、時には背中やお尻を差し出してナイスサポート。
ときには介助に一生懸命になりすぎて、しのちゃんが歩くのを邪魔してしまうこともあるけれど、それもご愛敬。歩くときだけでなく、眠るときもピタッと寄り添ったり、優し~く毛づくろいしたりと、とにかく献身的なんです。
【もう3~4年も介助し続けているんだって!】
ひだまり日和さんにお話を伺ってみたところ、くぅちゃんがしのちゃんの介助を始めたのは3~4年前とのこと。「バックができない」「家具の隙間などに挟まる」など、しのちゃんに認知症の症状が出始めた頃からだといいます。
ひだまり日和さんはブログ「ひだまり日和」も更新しているのですが、こちらには「くぅが初めてグルグル介助した日」という投稿があるんです。
グルグル介助とは、グルグルと歩くしのちゃんを介助すること。
ある日突然倒れ、その後グルグルと1時間以上も歩き続けたというしのちゃん。そこへ突然くぅちゃんがやってきて、しのちゃんに付き添ったままグルグル歩き始めたというのです。
【たくさんいる猫たちの中で、介助するのはくぅちゃんだけ】
それからというもの、しのちゃんが歩きはじめると寄り添うという、くぅちゃん。
歩いていないときもそばにいるというのだから、その深い絆に目頭が熱くなってしまいます。なおひだまり日和さんの話によれば、しのちゃんの歩行介助をするのはくぅちゃんだけなんですって。
【2匹はどんな性格なの?】
最後にひだまり日和さんに、しのちゃんとくぅちゃんの性格について伺ってみました。
「しのは野良時代が長かったせいか、あまり甘えることはなく、人にも犬に対してもクールな性格でした。元々は猫が苦手で、くぅがちょっとでも触るとスッと避けたり、離れたりしていました」
「くぅは保護当時は猫のルールを知らず、空気も読めない子で、毎日のように先住猫を怒らせていました。でも猫のルールを覚えるようになってからは、フレンドリーで平和主義、人も猫もみんなのことが大好きなムードメーカーになりました。」
みんなのことが大好きで、心の垣根があまりないくぅちゃんだからこそ、しのちゃんの心にもすんなり寄り添えたのかもしれませんね♪
おでことおでこを “ごっつんこ” しあったり、くぅちゃんがしのちゃんへチュッチュとキスをしたりと、とにかく仲が良い2匹。
誰かとこんなふうに寄り添いあえたら、これ以上の幸せはないのかもしれないな……と、2匹を見てしみじみ思ってしまったのでした。しのちゃん、くぅちゃん、どうか末長く仲良くね~!
参照元:Instagram @hinatabocco.3、ブログ「ひだまり日和」
画像=ひだまり日和 used with permission
執筆=田端あんじ (c)Pouch