パパママが感じる祖父母世代の育児とのギャップって?「お箸の共有は勘弁して」「やたらと厚着させないで」など
現在、夫婦ふたりでではなく、お互いの両親の力も借りて子育てをしている人は多いことと思います。そこで生まれやすいのが、子育てに関する世代間でのギャップ。
ベビー&子ども服ブランドでおなじみの「ミキハウス」がおこなった「親・祖父母世代の子育て今昔ギャップ調査」によると、祖父母との子育ての考え方の違いを感じている人は45%にのぼるという結果が出たそう。
以前Pouchでもさいたま市が作成した「祖父母手帳」なるものを紹介しましたが、医学や生理学の研究が進んだ現代の子育て法は、親世代の常識とは違うこともしばしば。世のパパやママたちはどのようなことで祖父母世代とのギャップを感じているんでしょうか?
【半数近くが「ある」と回答】
「ミキハウスベビークラブ」会員のうち、子どものいる人、現在妊娠中の人7033名におこなったという「親・祖父母世代の子育て今昔ギャップ調査」。
「祖父母との子育ての考え方の違いを感じることあるか?」の質問には「たまにある」が37.4%で最多ですが、「よくある」と合わせると全体で45%の人が「ある」と回答したことに。
特に親と同居をしている世帯 (52.1%)と子どもが2人以上いる人(51.0%)からポイントを集めたそう。一緒に住んでいたり子どもの数が多かったりすると親に子どもを預ける機会も増えるため、このような結果となったことが考えられます。
【どんなアドバイスや行為が嫌?】
続いて、具体的にどのようなことでギャップを感じるかについてですが、親世代・祖父母世代にされて嫌だったアドバイスや行為については
・「(抱き癖防止に)泣いてもすぐに抱っこしない」というアドバイス
・「寒くないように厚着をさせた方が良い」というアドバイス
・「生まれたばかりのときは母乳が多いほうがよい」というアドバイス
・離乳食をあげるとき、自分の箸や食器を使う行為
などの回答があがっています。残念ながらこれらはひと昔前の育児法であり、今の時代にはそぐわないものも。とくに「大人が使った箸でそのまま子どもに離乳食を食べさせる」「一度自分が噛み砕いたものを子どもにあげる」のは、虫歯の心配を考えるとぜったいやめてほしい……。
とはいえ子どもを預かってもらって立場からすると、なかなか祖父母に強く注意できないパパやママもいるかもしれません。
【手伝ってもらえるのはありがたいけど……】
いっぽうで、「やってもらってうれしかったアドバイスや行為」も。それは
「生後すぐは外出させないほうがよい」
「日光浴をさせたほうがよい」
「離乳食はいろいろな食材を」
などがあがっています。
そして、親世代・祖父母世代とのギャップは感じつつも、子育てに対しては「(とても助かっているので)これからもお願いしたい(56.7%)」、「(助かることが多いので)どちらかといえば、これからもお願いしたい(33.4%)」と約90%の人が「これからもお願いしたい」と回答。
つまり、子どもに関わってもらうのはありがたいけれど、ひと昔前の子育て情報や価値観からアップデートされていない部分についてはなんとかしてほしい……というのが現役パパママの本音ではないでしょうか。
祖父母世代は現代の子育て法を受け入れるという柔軟な姿勢を、そしてパパママは育児に協力してくれる祖父母への感謝の気持ちを持ち、互いに歩み寄ることが大切なのかもしれませんね。……これが現実はなかなか難しかったりもするんですけど!
ミキハウスの出産準備サイトには本調査のよりくわしい結果も載っていますので、興味がある方はぜひそちらもご覧ください。
参照元:出産準備サイト、PR TIMES
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch