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【最&高】海外にはバーテンダー常駐のお酒博物館がある! オランダ「ハウス・オブ・ボルス」は酒好きを夢中にさせる仕掛けがいっぱいでした

   



オランダの首都・アムステルダムは、ミュージアムがとても多い都市。ゴッホやレンブラント、フェルメールなど、教科書に載っているような作家の名画が並ぶ美術館だけでなく、チューリップやチーズの博物館や、薬物や性風俗を扱うものまで、ありとあらゆるミュージアムが存在します。

なかでもユニークなのが、「ハウス・オブ・ボルス(House of Bols)」というスピリッツとリキュールの博物館。鑑賞後には、常駐するバーテンダーがカクテルを作ってくれるそうなのです!

【五感が刺激される、とっても楽しいミュージアム♪】

リキュールとスピリッツのブランドとして知られる1575年創業の「ボルス」。ハウス・オブ・ボルスは、このボルスが運営するミュージアムとして2007年にオープンしました。

このミュージアムでは、400年以上の歴史を誇るボルスのジュネヴァ(オランダ生まれの蒸留酒)について、さまざまな角度から学ぶことができます。

ジュネヴァは、ライ麦やトウモロコシなどが主原料のモルトワインに、ジュニパーベリーなどのハーブやスパイスを加えたお酒(スピリッツ)のこと。世界的に有名な「ジン」のモデルになったお酒ということで、ダッチ・ジンとも呼ばれています。

【ジュネヴァの歴史やアトラクションを楽しめる】

1820年にボルス・ジュネヴァの原型を作ったのが、創業者の孫のルーカス・ボルス氏です。このミュージアムでは、ボルス氏と親交が深かった画家のレンブラントが贈った絵画や、ボルス氏直筆のジュネヴァのレシピなどの歴史的なお宝や、スピリッツの製造方法を知る展示物を鑑賞できます。

さらに、バニラやストロベリーなどの匂いを楽しめるアトラクションや、揺れる密室で液体を試飲するゲームといった、観るだけでなく香りや味を楽しめるアトラクションも多数!

【かわいすぎる!! デルフト陶器のボトル・コレクション】

わたしの乙女ゴコロがときめいたのは、白地にブルーが映える「デルフト・ブルーハウス」のボトル・コレクションです。デルフト・ブルーはオランダ南西部の町・デルフトで16世紀から作られている陶器のこと。今も職人がひとつひとつ手作業で絵付けしています。

そして「デルフト・ブルーハウス」は、オランダの伝統的な家をかたどった陶器のボトル。中にはハウス・オブ・ボルスのジュネヴァが入っています。

これはKLMオランダ航空のワールドビジネスクラスに搭乗した人が、機内で1つだけもらえるプレミアムギフトで、お店では買えない非売品

デザインにはアンネ・フランクの家や、レンブラントの家などがあり、毎年新作のお家が登場するそう。コレクターの間ではとても人気があるんですって。

ちなみにミュージアムショップでは、ジュネヴァ入りのデルフト・ブルーの家(22.5ユーロ/約3,000円)が売っています。KLMのコレクションとは別物ですが、これなら私のような庶民にも手が届くお値段ですね。

【展示の後はバーでカクテルタイム!】

展示を見終わったあとは、壁と天井が鏡になっているシックで大人っぽい雰囲気のミラーバーでお待ちかねのカクテルタイム!

バーエリアにあるタッチパネル式のスクリーンで「フルーティー」「シトラス(柑橘系)」「クリーミー」などのカテゴリーから40種類のカクテルを選ぶことができます。

ちなみに人気が高いのは「オリジナル・コリンズ」という、レモンが爽やかに香るクラシックカクテルだそうですよ。

【バーテンダーが目の前でシェイク!】

今回は取材のため特別に、バーテンダーの女性がオリジナルのカクテルを作ってくれました!

「どんなお酒が好き?」「今はどんな気分?」との問いかけに「プロバンス産のロゼワインが好き。フルーティーで爽やかなものが飲みたい気分」と答えると、エレガントな香りの「ボルス・ジュネヴァ21」をベースに、ライチリキュールとクランベリージュースなどをミックスした華やかなカクテルをサーブ。

「何コレ? こんなおいしいカクテルは初めて!!」と、心の底からそのおいしさに感動しました。わたしがそのときに欲していたカクテルのイメージにピッタリ。ミュージアム常駐バーテンダーの実力はスゴかった!

【入館料にカクテル1杯分が含まれている】

入館料はカクテル1杯付きで16ユーロ(約2,150円)。2杯以降は5ユーロ(約670円)でオーダーできるところも、カクテル好きにはうれしいサービスです。

お酒に関するミュージアムでは、他にもオランダ生まれのハイネケンについて学べる、生ビール付きの「ハイネケン・エクスペリエンス」があり、こちらも有名です。けれども、個人的にはクラシカルな雰囲気の「ハウス・オブ・ボルス」も、ぜひチェックしてみてほしい場所のひとつです!

参考リンク:House of Bols
画像(博物館外観):(C) House of Bols
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch

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