【鳥肌の1分間】「年をとって死んで、新たに生まれ変わるまで」をフェイスペイントで表現した動画に息をのむ
人は誰しも年を取り、いつかは命を全うします。骨になり、土に還り、星となって、新たな命となって生まれ変わる。その過程をフェイスペイントのみで表現したのが、世界で活躍するボディーペイントアーティストのエマ・アレン(Emma Allen)さんです。
本日紹介するのは、エマさんの代表作「Ruby」。「アニメーション・セルフポートレート(自画像)」として2013年11月に公開され、大きな注目を集めました。その動画作品をご紹介します。
【人は死んだらどうなるのか】
しわが増え、シミが増え、髪の毛にはどんどん白髪の割合が増えてゆく。やがて死を迎えた老婆は、長い年月をかけて骨へとその姿を変えていきます。
そのうち骨も朽ちていくのですが、ひび割れた隙間からは草花が芽吹き、あたかも命のバトンが手渡されたかのよう! 大輪の花を咲かせた後、骨は土へと還って、魂は宇宙で輝く星となるのです。
【これまでの命から新たな命へ】
さて、動画はここで終わりではありません。真っ暗な宇宙の中に、ひときわ輝く星が1つ。星は少しずつ大きくなり、形を変えて、いつしか生き物のような姿へと変化していきます。
ドクドクと鼓動を高鳴らせて大きくなっていく生き物の正体は、ヒョウ。人間からヒョウへ生まれ変わりを果たすまでの過程を、エマさんは見事、ストップモーション・アニメーションとして表現したのでありました。
【何度も描いては落とし…】
1分15秒の動画ですが、撮影にかかった時間は5日間。用いた道具はカメラと鏡、フェイスペイントのためのインクのみで、パフォーマンスに関する作業すべてをエマさん1人で行ったようです。いやはや想像するにものすんごい労力……!!
命が引き継がれるまでをおよそ1分に凝縮した「Ruby」は必見です。表情の動きにもよ~く注目して、ご覧になってみてくださいね。
参照元:YouTube、EMMA ALLEN
執筆=田端あんじ(c)Pouch