『働かざる者たち』第3話「仕事に誇りを持つ」とは? 新聞印刷工場の「働かざる者」が抱える職人の矜持と葛藤
2020年9月9日にテレビ東京系で放送されたドラマ『働かざる者たち』第3話。
今回主人公・橋田(濱田岳さん)が出会ったのは、新聞印刷工場に勤務する “働かざる者” 。
ゲームばかりして全く働こうとせず、橋田は忌まわしく思うのですが……実はその人にも “働かない理由” があったのです。
【第3話のあらすじ】
システムエラーを直すべく出向いた新聞印刷工場で出会ったのは、強面の作業員・山中(甲本雅裕さん)。
ゲームばかりして全く仕事をしないので、つい橋田は「なぜ働かないのか」と苦言を呈します。
すると山中は「上っ面で働いてるやつのほうがクソ」と一蹴! 自分自身も「上っ面で働いている」部分があった橋田は、この言葉に深く考えさせられるんです。
◆「舐めた仕事してんじゃねぇ!」
それから数日後、再び工場を訪れた橋田は、ある事故を目撃します。
2名の作業員がふざけながら仕事をした結果、稼働中の機械の上に落っこちそうに!
その瞬間、山中がやってきて機械を停止。ものすごい形相で「舐めた仕事してんじゃねぇ!」と怒鳴ったのです。
◆プライドを持って仕事をしているからこそ…
実は山中には、職人としての矜持がありました。
毎日インクまみれになり、指を切断する事故に遭いながらも、娘に「これはパパが作った新聞なんだ」と見せたくて頑張ってきた。
だけど今請け負っているのは、下品なゴシップ紙。こんなの娘に見せられない……。
そんな心の葛藤を抱えていた山中は、橋田に
「プライドを持てない仕事が辛い、でも自分にはこれしかない」
と話して、涙ぐむのです。
◆「仕事に誇りを持つ」ってなんだろう?
山中を見て、職人魂とプライドを感じた橋田は、「仕事に誇りを持つ、とは?」と悩み始めます。
自分は、仕事と趣味の漫画、どちらも中途半端。
山中を見倣って、これからはプロフェッショナルな仕事をしなければ!と決意を新たにするのですが……
【それぞれの「挫折」が胸を刺す】
働かざる者の “働かない理由” の裏には、その人なりの挫折がある。
同作を観ていると、橋田のように毎回考えさせられるし、自分を顧みることも多々です。
動画配信サービス「ネットもテレ東」や「Tver」で見逃し配信が行われているので、ぜひご覧になってみてくださいね!
参照元:テレビ東京、Twitter @Hatarakazaru_tx、ネットもテレ東、Tver
執筆:田端あんじ (c)Pouch