家族団欒のCMなのに『僕は手伝わない』という内容が話題に / 家事・育児をこなす夫が「手伝わない」理由とは?
「NEWクレラップ」がメッセージムービー『僕は手伝わない』を2020年6月16日に公開。この動画がネットを中心にじわじわ話題になっているんです。
家族団らんの画面のと共に、タイトルでは「手伝わない」と断言しているあたり、やや違和感を覚えるし、なにを「手伝わない」のかも気になるところ。
果たしてどんな内容となっているのでしょうか。
【主人公は3人家族の「夫」】
『僕は手伝わない』の「僕」は、幼い娘を持つ夫。共働き家庭で、妻と家事や育児を分担しながら、毎日を過ごしています。
妻が娘の寝かしつけをしている最中、キッチンで食器を洗う夫。
このシーンの直後に「僕は手伝わない」というテロップが流れてくるのですが、家事をこなしているので、「おや?」と不思議に思う人もいることでしょう。
【完璧じゃないけれど前向きに家事・育児をこなす】
その後も、ゴミ出しをしたり、洗濯したり、出張で遅い妻のため食事を作り置きしたりと、家事をこなしていく夫。
食器を洗わないまま寝かしつけの最中で寝落ちしたりと、完璧とはいきませんが、自分ができる範囲で積極的に行っているように見えます。
【「手伝わない」に隠された意図とは?】
そんな夫の心の内には
「手伝う、じゃなくて僕もやるのが当たり前だと思うから」
という思いがあるよう。だからこそ「僕は手伝わない」と宣言していたんです。
動画の最後には
「家族のカタチも仕事のカタチも変わったのだから、僕たちのカタチも変われるはず」
というメッセージが流れます。
共働きが増えている昨今、手伝うのではなく「一緒に行うもの」と考える人たちが増えてきた現代社会。「NEWクレラップ」では、そんな新しい家族の姿を応援したいという思いから、このメッセージムービーを制作。
撮影時も、どうやれば人々に伝わるのか演出を模索したとのこと。
「家事を完璧にできるのは現実味がない。一方で男性の家事の不完全さを、女性が笑って許すように描いてしまうと、時代が前に進まない」
「かといって男性を責めるような表現になると、せっかく芽生えた男性の意欲を削ぐことになってしまうのではないか」
といった部分を大切にしつつ、最終的には「男性の前向きさ」がテーマに。家事も育児も「自分の大切な暮らしの一部」として主体的に行うとする男性の決意を、静かに描きあげました。
メッセージムービーは2分50秒。男女問わず共感の声が寄せられています。みなさんもぜひご覧になってみてください。
参照元:YouTube、プレスリリース、
執筆:田端あんじ (c)Pouch