フランスで日本の「YAKITORI(焼き鳥)」が大人気に! しかし味付けはタレのみで具材は鶏肉だけじゃない!?
みなさんが“フランス”という国について連想するものは? 美食にファッションに芸術……などでしょうか。
実際にフランスで暮らしてみると「え、そんなことするの!!」「マジですか!?」と、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!
そんなわけで、南仏で暮らしている私が、日々の生活の中で感じるおもしろいことや意外な発見を、みなさんにもお伝えしていこうと思います♪
本日は、フランスで定番化しつつある、ちょっと不思議な「YAKITORI(焼き鳥)」のお話です。
【フランスではYAKITORIが人気だけれど・・・】
近年、フランスでは和食が人気! 惣菜コーナーに並ぶぐらい定着している「スシ」を筆頭に、みそ汁やラーメン、ぎょうざなども知名度が上がってきています。
焼き鳥もポピュラーな和食のひとつで、当地の和食レストランや、なぜかスシ屋でも取り扱っているところが多いんですよ。そして冷凍食品専門店「ピカール(Picard)」では、冷凍スシや冷凍みそ汁と並び、冷凍焼き鳥も……!
フランスっぽく進化したスシはどこの店のものもおいしいし、食のレベルが高いフランスではYAKITORIもきっとおいしいはず……と見込んで、和食レストランで「焼き鳥の盛り合わせ」を頼んでみたのですが……。
あれれ? 何かおかしいぞ!?
【鳥肉も牛肉もシーフードも、ぜ〜んぶ焼き鳥!】
注文した「焼き鳥の盛り合わせ」は、鳥もも2本、ネギマ(ネギの代わりにピーマンとオニオン)、つくね、マッシュルームにサーモン、牛肉のチーズ巻きが各1本ずつ。ナニこれ……!? 焼き鳥じゃなくて、串焼きかな??
そうなんです、当地では鳥肉以外の素材であっても“焼き鳥”と呼ぶのです。
日本国内でも、豚肉など鳥肉以外の串焼きであっても「焼き鳥」と呼ぶ地域がありますよね。そんなイメージに近い……わけですが、フランスでは一般的にシーフードでも野菜でもYAKITORI。そして、味付けはタレのみです。塩も選びたいところだけれど!
フランスの焼き鳥=タレをつけた串焼きなのであります。
【定番の焼き鳥メニュー】
さて、当地の和食レストランやスシ屋でよく見かけるラインナップといえば? 鳥ももにつくね、そして牛肉のチーズ巻きにサーモンです。
YAKITORIといえば、牛肉のチーズ巻き! と言う人もいるぐらい、当地では人気が高いメニューです。甘辛い牛肉をかじると、チーズがとろ〜り。ごはんにはもちろん、パンにも合うし、ワインにだってベストマッチ。人気の秘密、分かる気がしますよね!
【フランス人の焼き鳥の食べ方】
「フランスの焼き鳥=タレをつけた串焼き」ということに東京出身の私はびっくりしたけれど、さらに驚いたのはその食べ方!
こちらの人々は、「焼き鳥」をひとつずつ串から外して、フォークとナイフ、あるいは箸で食べるのです。
ピザやハンバーガー(※レストランや専門店のグルメバーガー)をナイフとフォークで食べることも多いフランスだから、当然と言えば当然なのかもしれないけれど……。
執筆:sweetsholic (c)Pouch
Photo:(c)Pouch