埼玉の「ムーミンバレーパーク」に行ってきた! 楽しいだけじゃなく人生訓まで教えてくれる懐の広いテーマパークでした
日本にもファンが多い北欧生まれのキャラクターといえば、やっぱりムーミン。そんなムーミンの物語をテーマにした「ムーミンバレーパーク」がついに埼玉県飯能市に完成しました!
2019年3月16日のオープンに先駆けて招待していただいたので、どんな世界が広がっているのかレポしますねー!!!
【ムーミンの仲間たちのフォトスポットがお出迎え】
さて、池袋駅から電車で約50分、さらにバスを乗り継いでやってきた「ムーミンバレーパーク」。以前、当サイトでレポートした「メッツァビレッジ」の入口から約15分ほど奥へ進んだエリアにあります。
森や湖を眺めながらのんびり歩いていくと、さっそくムーミン一家とその仲間たちをかたどった可愛いフォトスポットが出現。カフェやショップの先に広がっているのは……
森に囲まれた空間に小川が流れ、パステルカラーの小さな建物が点々と立つのどかな世界でした!
【細部にまでこだわったムーミン屋敷】
ムーミンの物語を体験できるアトラクションやレストラン、ショップなどがあるのですが、一番目を引くのは「ムーミン屋敷」。
絵本からそのまま抜け出してきたようなムーミン屋敷の外には洗濯物がはためき、今にもドアからムーミンが飛び出してきそうなファンタジーにあふれる雰囲気です。
屋敷の中は、キッチンやリビング、ムーミンパパ&ママの部屋、ムーミンの部屋などを細かい部分いまでこだわって再現されています。
テーブルにできたての食事が並んでいたり、ムーミンの描きかけの絵があったり、ムーミンママが肌身離さず持ち歩いているバッグがベッドの上に置いてあったり……と、ムーミン一家の暮らしの息遣いが伝わってくるようでした。
驚くことにこの屋敷の中にあるインテリアはどれもフィンランドを中心にヨーロッパで買い付けたものなんだそう。「ムーミンママならこんな絵を飾りそう」なんて想像しながらぴったりのアイテムを探してきたというから、そのこだわりとムーミン愛に脱帽です。
【トーベ・ヤンソンとムーミンがもっと身近に】
また、ムーミンバレーパークでもう一つのメイン施設となるのが、「コケムス」と呼ばれる展示施設。
ここでは、ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンの人生とムーミンの歴史や世界感が楽しめます。
歩き疲れたら「コケムス」の1階にあるカフェレストランでひと休みするのがオススメ。
夜の森で開かれるパーティーをイメージした同店には「ムーミン谷の彗星」のワンシーンをイメージしたハンバーグや冬眠しないトゥーティッキ(おしゃまさん)の帽子をイメージしたブルーのタルトなど、ユニークなメニューがラインナップしています。
この他にも1回500円でゲームが楽しめるスポットや、リトルミイが主役の参加型アトラクション、若き日のムーミンパパの冒険を一緒に体験できるシアターなど、ムーミンの世界にどっぷりひたれる施設が並んでいます。
そうそう、ムーミン屋敷の目の前にある「エンマの劇場」では、ムーミンの物語に登場するキャラクターたちが登場するショーが1日3回行われます。こちらは子どもが楽しめそう♪
【温かくそっと寄り添ってくれるようなテーマパーク】
ひと通り施設を見て感じたのは、ムーミンの魅力はあの見た目のかわいさに加えて、物語に散りばめられた名言と人生訓にあるということです。
たとえば「ごぞんじのとおり、人はおどろかされてばかりいると、だんだん姿が見えなくなっちゃうものでしょ」というセリフ。これは『ムーミン谷の仲間たち』の、皮肉を言われ続けて姿が見えなくなってしまった女の子・ニンニのお話に出てくるものです。
ムーミンのお話って、酸いも甘いも嚙み分けた大人だからこそ分かる言葉に溢れているんですね。展示施設などで目にするキャラクターの言葉のひとつひとつにジーンときてしまいました。
ムーミンバレーパークは、テンションを上げなくとも堪能できる異色のテーマパーク。家族や友人とワイワイ楽しむ事ももちろんできますが、落ち込んだ時に一人で行っても受け止めてもらえるような懐の深さがありました。
ぜひムーミン初心者にこそ足を運んでもらいたいです!
<ムーミンバレーパーク>
おとな(中学生以上)1500円、子供(4歳以上小学生以下)1000円
園内一部有料アトラクションはおとな・こども共に一律料金。3歳以下は無料。
・飛行おにのジップラインアドベンチャー 1,500円(税込)
・海のオーケストラ号 1,000円(税込)
・ムーミン屋敷 ガイドツアー 1,000円(税込)
・リトルミイのプレイスポット 700円(税込
10:00〜20:00(カフェレストランのラストオーダー19:00)
画像・執筆=沢野ゆうこ(c)Pouch