【検証】「ユニクロ」「ZOZOTOWN」「無印良品」「ベルメゾン」のヒートテック系インナーを総比べ! 似ているようで全く違うことがわかりました
冬に手放せないファッションアイテムといえば、あったか系のインナー。
ひと昔前ならば「冬の肌着といえばユニクロのヒートテック!」という認識だったと思うのですが、今やいろんなメーカーから、ヒートテックと似たようなインナーが発売されています。
そこでわたしはふと、考えたのです。一体どのヒートテック系インナーが、最も優秀なのかと……。
【大手4社のヒートテックインナーを比べてみた】
比較するために集めたのは、「ユニクロ」「ZOZOTOWN」「無印良品」「ベルメゾン」という大手4社のヒートテック系インナーシャツ。
すべて1日ずつ着てみて、暖かさ、生地の柔らかさ、着心地、丈の長さ、伸縮性を5段階で評価してみました。なお、各社のシャツの色は、わかりやすいように全て違うものを選んでいます。
1. ユニクロ「ヒートテック クルーネックT(長袖 )」
暖かさ:★★★
生地の柔らかさ:★★★★★
着心地:★★★★★
丈の長さ:★★★★
伸縮性:★★★★★
(★は5つで満点)
まずは、ヒートテック界のレジェンド・ユニクロの「ヒートテック クルーネックT(長袖)」。
こちらは、ポリエステル、アクリル、レーヨン、ポリウレタンといった化繊でできており、とても柔らかくて薄手。着ていて気持ちいい上にストレッチも効いていて動きやすく、丈もかなり長めだから、お腹から腰までしっかりとカバーしてくれます。
肝心の暖かさはというと、 “ほどほど” 。普通のインナーと比べれば暖かいけれど、ホカホカかといえばそうでもない、可もなく不可もない印象でした。
2. ZOZOTOWN 「ZOZOHEAT バレエネック(八分袖)」
暖かさ:★★★★
生地の柔らかさ:★★★★
着心地:★★★★
丈の長さ:★★★★
伸縮性:★★★★
続いて取り上げるのは、ゾゾタウンの「ゾゾヒート バレエネック(八分袖)」。
「ゾゾヒート」は、吸湿発熱性の高い “高品質メリノウール混” を採用していて、ガーゼっぽい柔らかさ。ユニクロより厚めの生地ですが、柔らかく伸縮性もあって、しわになりにくい印象です。
丈も、お腹をすっぽりカバーしてくれる長さなので安心。
そして気になる暖かさはというと、ユニクロより早い段階で暖を感じた次第。ゾゾスーツで採寸した “あなたサイズ” なので、この点が大きく関係しているのかも?
3. 無印良品「綿であったか UネックTシャツ(八分袖)」
暖かさ:★★★
生地の柔らかさ:★★★
着心地:★★★
丈の長さ:★★★
伸縮性:★★★
続いては、無印良品の「綿であったか UネックTシャツ(八分袖)」。
こちらはオーガニックコットンに湿気や汗を吸って発熱する機能を持たせたもので、綿93%と化繊の割合が少ないのが特徴。かなりしっかりとした生地ですが、ゴワゴワする感じはなく、肌に優しくて、綿ならではの着心地の良さがあります。
丈の長さは巷によくあるカットソーなどと同じくらいで、4社中もっとも短め。
暖かさはユニクロ同様 “可もなく不可もない” といった感じで、フォルムも着心地も、全てにおいて “無難” 。ただ少しだけ、肌が乾燥したように感じた点(ややかゆみを覚えた)が気になりました。
4. ベルメゾン「綿混あったかインナー Vネック(九分袖)」
暖かさ:★★★
生地の柔らかさ:★★
着心地:★★★
丈の長さ:★★★★★
伸縮性:★★★
最後に着たのは、ベルメゾンの「綿混あったかインナー Vネック(九分袖 / Mサイズ)」。
こちらは発熱綿とオーガニックコットンをブレンドしたもの。綿95%ということもあってか、4社中もっとも生地が固め。手で触ったときの第一印象は「ちょっとゴワゴワしてる?」だったのですが、いざ着てみるととてもなめらかなので驚きました。
しっかりした生地ですが動きやすく、伸縮性もバッチリ。個人的に気に入ったのは丈が4社中でいちばん長い点と、前後両方ともVネックになっている点で、デザイン的にはナンバーワン!
そしてもっとも気になる暖かさは “可もなく不可もなく” 。また無印良品同様、ほんの少し肌が乾燥した感じを覚えました。
【やはり王者・ユニクロは強かった】
今回4社のヒートテックを比べてみた感想をまとめると……
・総合1位 ユニクロ(適度に暖かく、すごく柔らかくて薄手だから何にでも合わせやすい)
・暖さ1位 ゾゾタウン(ただし自分の体にピッタリ合うものを選ぶこと)
・デザイン1位 ベルメゾン(1枚で着てもサマになるしオシャレ)
・無難さ1位 無印良品(しかしこの無難さこそが、いかにも無印っぽい)
となりました。ユニクロのバランスの良さはさすがレジェンドという感じで、王者の風格をまざまざと見せつけられた気がしました。
とはいえ他3社も、暖かさを実現しながら個性をしっかり打ち出している点は、さすが!
正直なところ、暖かさに関しては各社大差ないので、「生地の質感やフォルムが自分のハートに刺さるか否か」で選んでみてはいかがでしょうか。
参照元:ユニクロ、ZOZOTOWN、無印良品、ベルメゾン
執筆=田端あんじ (c)Pouch