【おすすめ】女ひとりで「ミステリーツアー」に参加してみたら…グルメに工場見学にパワスポめぐりにお値段以上の充実ぶりに大満足!
気づけば今年で35歳。子供の頃は、毎日が驚きと発見の連続だったのに、大人になるとだんだん同じ毎日の繰り返しに。私、このままでいいの?
ああ、私をこの退屈な日常から連れ出して……! そんな刺激を求める私の目に留まったのが「ミステリーツアー」。どこに連れて行かれるのか分からないかわりに、お値打ち価格になっているというこの企画旅行。密かに人気プランらしいのです。
毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」。Pouchでは担当ライターが体を張ってぼっちの限界に挑み、ぼっちの可能性を広げるべく、様々な記事を公開しています!
というわけで、今回は「ミステリーツアー」にひとりで参加してみることにしました。
【ぼっちでも車内には一体感】
今回、私が申し込んだのは1万円の日帰りバスツアー。「ミステリーツアー」とはいうものの、事前に多少の内容は分かるようになっています。行き先こそ書かれてませんが「近江牛のすき焼きと松茸」と「ぶどう狩り」「パワースポットめぐり」などが楽しめるとのこと。
朝8時半に新宿西口のバス乗り場に着くと……大型バス2台にツアー客がぎっしり。ちなみにぼっちはぼっち同士で隣に座らされます。これはこれで気まずいと思ったものの、隣の席の奥様が気さくに話しかけてくれるではありませんか。ぼっち企画で人と喋ったのは初めてかもしれません……。
【いきなり中身の分からないお土産が売られる】
出発から10分ほどで、添乗員の男性がチラシを配りはじめました。注意事項を書いた紙かと思いきや、なんと早くもお土産の案内。しかも「とある店の〇〇ゴーフレット、〇〇クランチチョコ」と、名前を伏せ、商品画像にもモザイクをかけるミステリーへのこだわりっぷり。
気になりすぎて両方購入することに。同じような人は多いらしく、中身がなにか分からないまま申し込む人が続出していました。おそるべし。ミステリーツアー。
【ぶどう狩りとワインで秋の味覚を堪能】
まず最初に着いたのは山梨県のとあるぶどう園。
約30分間、ぶどうを狩って食べ放題ということでした。「昼食時間が14時頃になりそうなのでここで3年分くらいぶどう食べてください」と言われたものの、この日はあいにくの雨。寒さに震えつつ巨峰を1房食べたところで終了。
もっと食べたかった……という気持ちを見透かすように、お土産コーナーにぶどうやマスカットがたくさん売られています。
そして、お次に連れていかれたのは、ワイナリー。ここでも約30分、ワインやぶどうジュースの試飲がし放題。ほろ酔い気分で店内をまわると、おいしそうなおつまみの試食があって、財布のひもが緩みそうになります。
【なんとあの人気お菓子の工場見学に!】
次にバスが向かったのは工場見学。しかも、みんな大好き「桔梗信玄餅」の工場でした! 施設内にはアウトレットショップもあるとか……。
よし、買いまくるぞ! と張り切ったものの、信玄餅の製造過程を見たり、ひとりで顔ハメの記念撮影をしているうちに、アウトレットは品薄状態。売店も大行列になり、あっという間に集合時間。泣く泣くバスに戻ることに……。
このあたりで気づいたけど、車内に戻るのが一番遅いのは常に私。どうも添乗員さんに目をつけられてるような……。
【メイン会場の料理と景色に感動】
再びバスに乗り、13時半頃、メインの昼食会場に到着しました。場所は恵林寺(えりんじ)というお寺の前にある宴会場。他社のツアー客も大勢いて、なんだか修学旅行のようです。席に着くと「食事が終わったら向かいにある恵林寺を観光して、14時45分にバス集合でお願いします」とアナウンスが。
食事内容は、近江牛のすき焼きに、松茸ごはんに土瓶蒸し、まつたけ焼き……と、なかなか豪華で味も美味しい! だけど、観光時間を含めると、あまりゆっくりと食事を楽しむ時間はありません。
さらに宴会場の席順はバスの席順と同じ。1人ツアー客だけで固まっているため、みな無言で黙々と箸を進めます。私は食べるのが遅いので、気づいたらひとりぼっちに……。
食べ終わってから恵林寺をひとりでまわったのですが、ここがめちゃめちゃいいところでした! 建物の作りも風流で、中庭はどこから見ても日本画のような美しさです。
敵の侵入を防ぐために、わざと音が出るように作られた「うぐいす廊下」を歩くのも楽しく、大興奮。しかし、広大な寺の敷地でのんびりしすぎたせいでまたしても集合時間ギリギリに……。
【半日で6ヶ所をまわるすごいスケジュール】
この時点でもう大満足なのですが、さらに旅の最後の「絶景スポット」へ。新宿を出発してたった6時間で何か所も観光地を巡っているのでこのあたりで徐々にみんな疲れが……。「車内待機でもいいですよ」という添乗員さんの声かけのせいか、バスを降りたのは半分ほど。
勝沼堰堤(かつぬまえんてい)という滝を10分ほど見学して、すべての日程が終了。東京へ戻りました。
【ミステリーツアーはお値段以上の満足度】
「ミステリーツアー」は最後に松茸5本のお土産までついてきて、たった半日で6ヶ所の観光地をめぐるという、とんでもないボリュームの旅でした。
これで1万円はかなりお得でしょう。とくに恵林寺は、武田信玄のお墓があることで有名なお寺……なのですが、私は恥ずかしながら名前も知らず、自分では絶対に行かない場所だったので「ミステリーツアーに来てよかった……」と思わず声に出てしまいました。
しかし、ひとつ大失態。最初に買った「とある店の〇〇味ゴーフレット、〇〇味クランチチョコ」というミステリー土産を車内に忘れてきて、中身が分からないままで終わってしまったのです……。無念。
なお、こちらのツアーはまだまだ募集中のため、あえて社名やツアー名は伏せてお届けいたしました。格安航空券の登場などもあって、最近はツアー旅行に行くことも減ってきましたが、観光のプロに身を任せるのもいいですね。
ミステリーツアー、ひとりでも十分楽しめます。ただ、まわる場所まわる場所必ず土産物屋があって、ものすごく購買欲を刺激されるので、食いしん坊の方は予算は多めに……!
お得度 ★★★★★★★★★★
ミステリー度 ★★★★★
財布の紐ゆるむ度 ★★★★★★★★★★★★★
撮影・執筆=御花畑マリコ (c)Pouch