【感動】赤ちゃんをハート型に取り囲む1616本の「注射器」…4年間に及ぶ壮絶な不妊治療と出会えた喜びを伝える美しきフォトグラフ
サマンサ・パッカー(Samantha Packer)さんは、家族写真を中心に撮影を行うフォトグラファー。彼女のフェイスブックには、可愛らしい子供たちの写真がたくさん並んでいます。
その中でもひときわ目を惹くのが、2018年8月10日に投稿された1枚。
中心にいるのは、レインボーカラーの布にくるまれてスヤスヤと眠る赤ちゃん。しかし、この子のまわりをぐるりとハート型に取り囲むのは、無数の注射器! 壮絶さと愛情、その両方が強い力で伝わってくるこの作品、一瞬ギョッとしてしまいますが……その背景を知ると一転、さまざまな思いが押し寄せてきて胸がいっぱいになってしまいます。
【4年間にわたる不妊治療の末に授かった赤ちゃん】
この赤ちゃんの写真撮影をパッカーさんに依頼したカップルは、4年におよぶ不妊治療の経験者。体外受精を7回、流産を3回経たのちに、待望の我が子を授かったというのです。
赤ちゃんの周辺に置かれた注射器の数は、1616本。これは赤ちゃんに出会うまでに行われた注射の数と同じで、その壮絶さが伝わってきます。それと同時に、「会いたくて会いたくて、ようやく会えた」という無上の喜びも。言葉にならない感動を覚えます。
そして、長い苦難とその末に巡り合った幸福を、美しいフォトグラフ1枚に収めたパッカーさんの技量にも、思わず感服。
【女性カップルのもとに生まれました】
フェイスブックのコメント欄からは、赤ちゃんを授かったのはパトリシア(Patricia)さんとキンバリー(Kimberly)さんの女性カップルだということが読み取れます。
両者ともコメントを寄せていて、赤ちゃんに出会えたことへの喜び、サマンサさんに対する感謝の意、そして多くのカップルが不妊に直面しているにもかかわらずその事実はあまり語られていないことについて言及していました。
【たくさんの人に感動と勇気を与えているみたい】
赤ちゃんの写真についた「いいね」は4万2000超。6万7000超のユーザーにシェアされていて、以下コメントもたくさん集まっています。
「美しい写真だし、背景にあるお話も素晴らしい」
「泣けてきた」
「ママおめでとう。美しい赤ちゃんですね」
数多くの祝福の声の中には「自分も不妊治療をしている」という人のコメントもあって、同じ境遇にあったこのカップルと赤ちゃんの写真から勇気をもらったようです。
絶望を味わい続ける壮絶な4年間を戦い抜いたママたちと無事に生まれてきてくれた赤ちゃんが、これからも家族仲良く、幸せに暮らせますように。そして後に続くカップルが、少しでも多くありますように。
参照元:Facebook
執筆=田端あんじ (c)Pouch